男性の転職におすすめの資格を紹介｜キャリアアップ・稼げる資格は？

資格を取得すると、仕事のスキルや知識の証明となり、転職活動において有効なアピールをすることができます。

しかし、どのような資格を取得すれば良いのかと迷う方もいるでしょう。

特に「男性である自分にとって、転職に役立つ資格は何だろう？」という風に、自分自身の性別や属性に合った資格を選びたいというケースもあると思います。

そこで今回は、男性の転職におすすめの資格をご紹介します。

男性の転職におすすめの資格

転職をする際、資格を取得しておきたいと考える男性は少なくありません。

資格というのは、その分野において一定の知識やスキルを有することの証明になり、キャリアアップや収入アップにもつながります。

しかし、ただ単純に資格を持っていれば良いというわけではありません。

転職したい業界・業種で求められている資格や、キャリアアップにつながる資格を持っていることが大切です。

そうはいっても、どのような資格が転職におすすめなのか分からないという方も多くいます。

ここでは、男性の転職におすすめの資格を初級・中級・難関に分けてご紹介します。

受験資格がなく手を出しやすい資格から、専門性が高くスキルアップや収入アップにつながるなどを幅広く解説していきます。ぜひ参考にして、自分に合った資格を見つけてください。

【初級】取得しやすい資格

男性におすすめの資格のうち、比較的取得しやすい資格を4つご紹介します。

これからの転職に向けて資格を取得したいという男性は、まずは取得しやすいものを検討してみると良いでしょう。

資格は単に証明というだけではなく、勉強するなかで知識を深めてスキルを身に付けることにつながります。取得しやすい初級とはいえ、仕事をするうえで必要とされる知識やスキルの証明になるものばかりです。

MOS

MOSの正式名称は「Microsoft Office Specialist」であり、「Word」や「Excel」、「PowerPoint」などのMicrosoft officeのソフトに関する知識・スキルを証明する資格です。

ソフト毎に試験があり、スペシャリストとエキスパートの2段階あります。

エキスパートのほうが難しい傾向にありますが、試験が開設されているのはWordとExcelのみです。

全体的な難易度は高くはなく、通信講座などを活用することで比較的合格しやすい資格です。

多くの企業がMicrosoft officeを導入しているため、理系・文系を問わず取得しても損はありません。

そのため、男性の転職におすすめであることはもちろんのこと、就活を控えた大学生や高校生にも人気が高まっています。

簿記3級

簿記3級は、財務状況を把握するために必要なビジネス資格です。

簿記には、

• 日商簿記
• 全商簿記
• 全経簿記

の3種類があります。

難易度別に、初級・3級・2級・1級があり、受験資格は特に設けられていません。転職でアピールするのであれば、まずは3級を目指すと良いでしょう。

3級の合格率は40〜50％であり、独学でも合格の可能性はあります。

より実務に近い簿記の知識やスキルが求められるため、資格を取得すると経理・会計関連の転職に有利です。

ビジネス資格の入口として、20代男性に人気があります。

2級や1級は難易度が高くなりますが、スキルアップのために取得を目指すのも良いでしょう。

ITパスポート

ITパスポートは、IT化された現代社会において重要なIT知識を証明する資格です。

経済産業省が認定する国家試験の一つで、毎年多くの方が受験しています。

資格は3級・2級・1級で構成されており、それぞれ受験資格はありません。

ITというと理系の職種やエンジニアのイメージが強いかもしれませんが、どのような業界・業種においても、IT知識は必要不可欠になってきています。そのため、業界・業種問わず人気の高い資格です。

IT関係の仕事でスキルアップをしたい男性はもちろんのこと、未経験でIT業界に転職したい男性にもおすすめといえます。合格率は概ね50％以上となっており、国家試験のなかでも難易度は低いことが特徴です。

登録販売者

登録販売者は、第二・第三類医薬品を販売することができる資格です。

薬剤師は全ての医薬品を販売することができますが、登録販売者は指定された一般医薬品のみであることを押さえておきましょう。

全ての医薬品ではないとはいえ、ドラッグストアや薬局などにおいて登録販売者の資格を有する人材は重宝されます。

小売業界への転職を考えている方や、スキルアップを目指している方におすすめです。

医薬品の販売をするため、専門的な知識を身に付ける必要がありますが、合格率は40〜50％となっており、難易度が高いというわけではありません。

勉強時間を確保することで比較的取得しやすい資格といえます。

【中級】専門職への転職が狙える資格

専門職系の資格は、ここまでご紹介してきた資格よりも難易度が高くなります。

しかし、難易度が上がる分だけ転職に有利になりやすく、スキルアップにつながる可能性が高いです。

ここでは、そんな専門職系の資格を23つご紹介します。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産取引や賃貸物件の斡旋・契約の際に重要項目の説明を行うことができる資格です。

受験資格がないため、毎年20万人という多くの方が受験しています。

「宅建」という略称でも知られるこの資格を有することで、宅地や建物の契約時に「重要事項の説明」や「重要事項書面への記名」を行うことができます。

これらは独占業務であり、宅地建物取引士の資格保有者のみが行える業務です。

そのため、資格を持っていることが転職に有利となりやすく、資格手当がつくことも少なくありません。

活躍できる業界は、不動産業界や金融機関、不動産管理会社、建設業界など、多岐にわたります。

キャリアアップや収入アップにつながるため、20〜50代男性に人気がありますが、合格率は15％前後と難易度は比較的高いです。

効率良く合格を目指すのであれば、スクールや通信講座がおすすめです。

ファイナンシャルプランナー（FP）

FP技能士は、お金に関する知識やスキルを証明する資格です。

主に税金や投資に関する内容であり、ファイナンシャルプランナーとして仕事をするだけでなく、自分自身の人生設計をするのにも役に立ちます。

資格は3級・2級・1級に分かれており、3級の合格率は70〜80％程度と難易度は低いです。

よりスペシャリストを目指すのであれば2級や1級を目指すのがおすすめですが、難易度が高く、一般的に独学では難しいとされています。

【難関】高収入の専門職への転職が狙える資格

最後にご紹介するのは、高収入の転職が狙える資格です。

収入アップに直結する可能性は大いにありますが、その分資格取得までの道のりは容易ではありません。

ここでは、男性におすすめの資格のうち難関といわれる4種類の資格をご紹介します。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題を解決するために支援をする資格です。

中小企業が抱える課題を見出し、診断や助言を行うほか、金融機関や行政とつなぐ役割も担います。国内に数多くの中小企業があることから想像できるように、中小企業診断士の需要は非常に高いです。

国家試験の一つであり、中小企業支援法によって定められています。

試験には一次試験・二次試験があり、両方に合格しなければ資格を取得することはできません。

最終的な合格率は10％以下と難易度は高くなっていますが、非常に将来性が高い資格のため、長期的にキャリアを積んでいきたい男性におすすめです。

司法書士

司法書士は、不動産や相続などの法律に関係する資格です。

「くらしの法律家」とも呼ばれ、一般市民の身近な法律に関わっています。国家資格のなかでも最難関ともいわれており、合格率は例年5％程度です。

必要な学習時間は約3,000時間程度であり、資格取得のためには多くの勉強をしなければなりません。難易度が高い司法書士ですが、将来性があり安定して働くことができるため、男性からの人気は高い職種です。

司法書士の収入自体も高水準ですが、経験を積み独立すればさらなる収入アップを目指すことができます。

公認会計士

公認会計士は、会計監査の業務を行う資格です。公認会計士資格の合格率は10％程度と難関資格であるのが特徴です。

公認会計士としての業務内容は多岐にわたり、会計や財務、監査証明、コンサルティングなどがあります。

業務のなかでも「財務諸表監査」は業務独占となっており、公認会計士の資格保有者しか行うことができません。

公認会計士の資格がないとできない業務があるということもあり、それだけ資格の価値は高く重宝されます。

社会保険労務士

社会保険労務士は、労働基準法や社会保険などの労働や人事に関わる法律のスペシャリストです。

受験には一定の学歴や実務経験が求められ、厚生労働大臣の認めた国家試験3つのうちいずれかに合格しているといった受験資格も設定されています。受験資格を満たすこと自体は難しくありませんが、受験資格証明書の提出が必要になるため注意しましょう。

合格率は7％前後であり、前述した司法書士・公認会計士と同レベルで難易度は高いです。

また、合格基準が17項目あり、全て基準に達していなければなりません。

労働や人事に関するスペシャリストは、需要が高く将来性もあります。

また、高収入を狙える資格として、キャリアアップや収入アップを考える男性におすすめです。

資格以外にアピールできるスキル

転職を成功させるためには、資格以外にアピールできるスキルも必要です。

資格さえあれば転職が成功するというわけではなく、そのほかの面でもアピールしなければなりません。

ここでは、資格以外のスキルで必ず押さえておきたいポイントをご紹介します。

資格＋αのスキルをアピールし、転職を有利に進められるようになりましょう。

実務経験

実務経験があれば、その業務に関する知識やスキルをアピールすることができます。

知識やスキルのアピールというのは、資格だけでなく実務経験でも可能です。

求人募集において、「実務経験○年以上」という条件を出している企業は少なくありません。

そのため、実務経験もアピールポイントとして十分活用できるといえるでしょう。

人柄・ポテンシャル

人柄やポテンシャルも、資格以外のアピールポイントにすることができます。

転職の際に資格がない男性や転職後に資格取得を目指す場合でも、人柄やポテンシャルをアピールすれば道が開ける可能性があります。

仕事をするうえで、知識やスキルだけがあれば良いというわけではありません。

いくら優秀な人材だったとしても、協調性や前向きな姿勢がなければ企業にとってマイナスになることがあります。

特に、20代男性の転職はポテンシャルのアピールが重要です。

20代はこれからも経験を積んで成長していく世代のため、ポテンシャル採用を狙うことができます。

一方で、資格があってもポテンシャルが低いと評価された場合は、不利になることも珍しくありません。協調性やポテンシャルなど、資格以外のスキルもしっかりとアピールするようにしましょう。

転職先での仕事に対する意欲

転職先での仕事に対する意欲も資格以外でアピールできることの一つです。

定量化できない熱意や意欲も、転職における大切なアピールポイントであり、選考で評価されます。

しかし、そうはいってもどのように意欲をアピールすればいいのか迷う方もいるのではないでしょうか。

仕事に対する意欲は、「入社後にどのような仕事をしたいのか」「自分がどう貢献できるのか」などによって伝えることができます。

入社後の活躍イメージを持ってもらうために、企業研究をしたうえで意欲をアピールすることが大切です。

まとめ

男性の転職におすすめの資格を難易度別にご紹介しました。

資格を取得することで、知識やスキルを証明することができ、転職活動を有利に進められる資格も少なくありません。

資格を取得するために学習が必要ではありますが、その過程で自分自身のスキルアップもできます。資格取得に向けて勉強した経験は決して無駄にならないでしょう。

資格やキャリア、転職活動に不安があるのであれば、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントに登録することで、無料でキャリアカウンセリングを受けることができます。

より確実な転職を目指すなら、転職のプロに相談して不安を解消しながら転職活動を進めると良いでしょう。