女性の転職におすすめの資格7選！【30代・40代・未経験】

転職を考える際、資格を取ってスキルアップしたいと思う方は多いのではないでしょうか。

しかし、いざ資格を取ろうと思い立っても、幅広い種類のなかからどの資格を取得すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。

転職活動ではやることがたくさんあり、限られた時間を資格取得のために有効活用するためには、希望の転職に役立つ資格を選択できることが大切です。

この記事では、女性の転職におすすめの資格や資格の取得方法、資格取得以外にできることなどをご紹介します。

女性の転職におすすめの資格7選

女性の転職において、比較的取得しやすく転職に有利になる資格は何でしょうか。

以下にて、転職する際に活用しやすいおすすめの資格を7つご紹介します。

1. MOS
2. 日商簿記検定
3. 秘書検定
4. TOEIC
5. Webデザイン技能検定
6. 医療事務
7. カラーコーディネーター

それぞれの資格について、詳しく解説していきます。

1.MOS

MOS（モス）とは、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」という資格の略であり、マイクロソフトオフィス製品の技能を証明する資格です。

MOSは世界的に行われている試験であるため、資格を取得して得たスキルは世界でも通用しやすいです。

資格取得のための学習をすることでパソコンを使用する実務力が身に付き、職場でのパソコン業務の作業効率が上がったと感じる方も多くいます。

また、MOSの資格を取得すると事務職だけではなく、全ての職種でのビジネススキルとしてアピールでき、幅広い仕事を選べるようになります。

平均学習時間が1ヶ月であり、受験後はすぐに合否が判定されるため、取得した日から履歴書に記載することが可能です。

短期間で資格としてアピールができるMOSは、女性の転職におすすめの資格といえます。

2.日商簿記検定

事務職や経理への転職を希望する方におすすめな資格として、日商簿記検定が挙げられます。

日商簿記検定は、日本商工会議所が主催している簿記の検定試験であり、大学生や社会人を対象として年間50万人以上が受験する検定試験です。

日商簿記検定は、就職や転職の際に採用の判断基準とする企業が多い資格です。

3級、2級、1級という順で難易度が高くなりますが、 簿記3級は基本的な商業簿記の知識と、経理書類の適切な処理などの基本的な実務の能力を証明します。

簿記2級は実際の経理業務に役立つ財務諸表の作成や分析などのスキルに加え工業簿記も習得するため原価計算ができるスキルも習得できます。

また、 簿記2級から工業と商業の両方の簿記を学ぶため、採用する企業から即戦力として評価されやすくなるでしょう。

1級は、極めて高度な知識が求められるため、合格率は8〜13％程度と低いですが、取得することができれば即戦力としての期待が一層高まります。

3.秘書検定

秘書検定とは、秘書としての知識や技能を証明する検定試験です。

企業の採用担当者から評価されやすい資格であるため、就職や転職を希望する方に人気があります。

秘書検定で社会人として働くために備えておくべき基本的な常識を学ぶため、秘書としてだけではなく、全てのビジネスパーソンに役立ちます。

出題範囲は、

1. 必要とされる資質
2. 職務知識
3. 一般知識
4. マナー・接遇
5. 技能

の5つの領域から構成されています。

秘書として働きたい女性にはもちろん、人事や経理、営業事務などの事務職と呼ばれる職種への転職にも役立つでしょう。

4.TOEIC

TOEICは、英語を使う仕事への転職を希望する女性におすすめの資格です。

TOEICには合否がなくスコアで表示され、スコアによって英語力がどのくらいあるのかが評価されます。採用でチェックされるのは2年以内の結果であり、現在の英語力が試されるという点に注意しましょう。

TOEICで700〜800点がハイスコアとされ、語学力を求める企業から採用される可能性が高くなります。

求人の募集要項に〇〇点以上と記載されている場合は、規定のスコアに達してないと応募はできません。

多くの業界や職種で英語力は武器になります。特に外資系企業への転職を目指している方におすすめです。

5.Webデザイン技能検定

Webデザイン技能検定は、Web業界のなかで人気の高い資格です。

Webデザイン技能検定とは、Web業界内で唯一の国家検定であり、Webサイト制作に必要なWebデザインやシステム構築などの知識、技能、実務能力を保有していることの証明になります。

1級から3級に分かれており、級が上がるほど出題範囲が広がり難易度も高くなります。

また、2級からは実務経験が必要です。

3級を保有している場合には、Webデザインに関する入門的な知識と業界への意欲があることのアピールになるため、未経験からWebデザイナーへの転職に好印象を与えられるでしょう。

2級を保有している場合では、Webデザインに関する基本的な知識を有し、 Webデザイナーとしての最低限の仕事ができることの証明になります。

1級を保有している場合はWebデザインのみならず、Webサイト構築までの幅広い機能があることをアピールできます。

6.医療事務

近年の少子高齢化により、医師不足や看護師不足が深刻化しているため、人手不足をカバーするための医療事務のスタッフが求められています。医療事務は全体的に女性が多いため、産休や育休などに対して理解がある場合が多く、女性にとって働きやすい職種だと感じている方は多くいます。

医療事務という仕事に就くためには、実は資格は必要ありません。

資格なしでも就業できるというのに、なぜ医療事務に関する資格が10種類以上存在しているかというと、医療事務の資格を取得することによる確実なメリットがあるからです。

最も大きなメリットは、未経験者が転職や就職を考える際に経験不足を補う材料になるという点にあります。

資格を取得することで、医療事務の現場で必要とされる最低限の知識やスキルを保有していることが証明できます。

7.カラーコーディネーター

女性に人気の資格の一つにカラーコーディネーターがあります。

男性に比べると、女性は色の重要性を認識していて生活に上手に取り入れる方が多い傾向にあります。そのため、カラーコーディネーターの資格は感性豊かな女性に向いている資格といえるでしょう。

カラーコーディネーターの資格は、ファッション業界や化粧品業界、インテリア業界、ブライダル業界などの専門家として活躍の場があります。

また、カラーコーディネーターとして独立も狙える点も人気の理由といえます。

カラーコーディネーター検定試験は、商工会議所が主催する民間の検定試験です。

1級から3級まであり、1級ではさらに3分野に分かれています。

3級は色彩に関する基礎的な知識について問われ、2級は3級の知識に加えて色彩の歴史などの応用力が問われます。

1級はファッション色彩や商品色彩、環境色彩の3分野に分かれており、それぞれの専門的な知識と実務で役立つ能力が問われますが、環境色彩の合格率は1割台と難易度は非常に高いです。

女性が資格を取得して転職するためのポイント

目的意識が曖昧なまま資格取得を目指すと、仕事や日常生活に支障をきたし、結局資格が取得できなかったという結果にもなりかねません。

逆に資格を取ることだけが目的になってしまうと、キャリアに上手く活かせないケースもあります。

ここでは、女性が資格を取得して転職するためのポイントを解説します。

長期的なキャリアプランを立てる

日本では政府の主導により、女性の社会進出が進められていますが、仕事のキャリアについての悩みを抱える女性は少なくありません。

女性は結婚や出産、育児など、仕事に影響を与えるライフイベントが多いため、あらかじめ長期的なキャリアプランを立てておくことが大切です。

「どのような働き方をしていきたいのか」「何を重視して働いていくのか」などによって、どのような資格が必要なのかが変わってきます。

自分が目指す方向を見極め、キャリアプランに合った資格を取得するようにしましょう。

資格取得のスケジュールは計画的に

日常生活を続けながら、資格取得に向けた勉強をするにはコツが要ります。

何からはじめてどのくらい勉強をすれば良いのかをわからないままスタートしてしまうと、試験日に間に合わないなどの事態に陥り、途中で挫折してしまう恐れもあります。

いきなり勉強を始めるのではなく、まずは具体的なスケジュールを立てて計画的に進めることが大切です。

資格取得を目指すと決めたら試験の日程をチェックし、試験日までの時間から逆算して1日あたりの勉強時間を割り出しスケジュールを立てましょう。

仕事などが忙しくまとまった時間が取れない場合は、通勤時間や昼休みなどの空いている時間を利用することが有効です。

勉強は継続して行うことが大切であり、自分の生活リズムに合わせた勉強法を考え無理なく続けるようにしましょう。

資格を取得する方法

資格を取得するには、「スクールに通う」「オンライン講座を受ける」「独学する」という3つの方法があります。

それぞれの方法の特徴を具体的に解説します。

スクールに通う

スクールでは、過去の試験問題の出題傾向を反映して作られたテキストを使用し、知識や経験豊富な講師の授業を受けることができるため、独学に比べて効率良く知識を身に付けることができます。

また、疑問点や不明点をその場で質問できるのは大きなメリットです。

勉強を続けるうちにモチベーションの維持が難しくなることがありますが、スクールに通う場合ではお金を払って受講している分、「お金を無駄にせず必ず合格する」というやる気にもつながりやすいでしょう。

一方、デメリットとしては、通学する時間がかかることや受講費用が高額になることが挙げられます。

そのため、現職が忙しい方や経済的に余裕がないという方にとっては、スクールに通うこと自体が難しいかもしれません。

オンライン講座を受ける

最近では通学によるスクールだけではなく、動画とテキストで勉強ができるオンライン講座も人気となっています。

オンライン講座には、大きく分けて二つの形式があります。

一つ目は、インターネットを通してリアルタイムで講座を受講する「リアルタイム・情報コミュニケーション型」です。

決まった時間にZOOMなどの通話サービスにアクセスして講義を受けます。

スクールで講義を受けるのと同じように受講者側からの質問や講師とのやり取りが可能であるため、講師との一体感が生まれてモチベーションを保ちやすいです。

二つ目は、事前に撮影された講座の映像をインターネット上で視聴して学ぶ「オンデマンド・動画視聴型」です。

こちらは自分の都合の良いときに受講でき、何度も受講できる場合が多いため、復習しやすいというメリットがあります。

独学する

独学で資格に挑戦する最大のメリットは費用が安く済む点です。

スクールやオンライン講座では、安くても5〜10万円程度は費用が必要になります。

しかし、独学の場合であればテキスト代と問題集代で済むため、1万円以内で済む場合が多いです。

また、いつでも気軽に始められるということもメリットとして挙げられるでしょう。

しかし、独学にはデメリットが多数存在します。

独学の場合は、自身でスケジュール管理をしなければならず、どの教材を使ってどれだけ勉強するのかを自分で決める必要があります。

スクールやオンライン講座を受講する場合なら教材一式が提供されるため、教材選びに悩むといったことはありません。

また、スクールやオンライン講座を受ける場合では、 プロ講師の講義を聞きながら学習を進めることができるため、難しい内容でも理解しやすいです。

一方、独学の場合では自分でテキストを読み進め理解を深めなければならず、わからない箇所に直面した際に、諦めて投げ出してしまう可能性があります。

さらには、独学の場合だと一人で頑張るしかないため、モチベーションを維持するのが大変だといえます。

転職でキャリアアップ｜資格取得以外にできることは？

キャリアアップとは、今よりもさらに専門的な知識を身に付けることや能力を向上させて経歴を高めることを意味します。

転職によって現職より収入の多い仕事に就くことや、ポジションが上がるなどの市場価値が高まることをキャリアアップ転職といいます。

キャリアアップするために資格取得は有効ですが、資格取得以外にもキャリアアップするためにできることはあります。

具体的な内容は以下で解説します。

転職をしたい理由を明確にする

キャリアアップ転職でも転職をしたい理由は人によって異なります。

転職により、「年収をアップさせたいのか」「ポジションを上げたいのか」といった転職したい理由を明確にしておくことが大切です。

面接時に自分が目指す将来像や経験したいこと、どのようにキャリアアップしたいのかということを具体的に説明できるように自分のなかで明確にしておきましょう。

実務経験やスキルを整理し分析する

キャリアアップを目指して転職する場合でも、基本になるのは自身のこれまでの実務経験やスキルです。

自分の市場価値を高めるために大きくステップアップできる企業への転職に挑戦する場合であっても、企業側が求める水準と自分の経験やスキルに乖離がある場合は転職活動に失敗する可能性もあります。

待遇や給与が良い求人の場合には、より高度なスキルが求められ競争率も高くなる傾向にあります。

まずは自身の実務経験やスキルを整理して分析することで、自分にあった職種や企業が見つかりやすくなるでしょう。

プロによる転職活動のサポートを受ける

キャリアアップ転職を成功させるには、プロのサポートを受けることがおすすめです。

転職エージェントのキャリアアドバイザーやコンサルタントに相談することでさまざまな視点からのアドバイスが受けられ、効率的なキャリアアップを目指すことができます。

また、自分では気づかなかった強みや弱みも見つけられる可能性があります。

サービスによって求人の内容が異なるため、複数の転職サービスに登録するようにしましょう。

なかなか良い求人が見つからない場合や紹介されない場合には、退会したり別のサービスに移行しても問題はありません。

まとめ

女性の転職では、資格取得が転職を成功させる鍵になる可能性があります。

しかし、転職活動は何かと忙しいため、資格取得を目指す際は長期的な計画を立て、無理をし過ぎないように進めることが重要です。

また、転職エージェントなどのプロのサポートを受けることも転職を成功させるポイントです。

誰でも無料で登録することができ、自分では気づかなかった強みや弱みが発見できるかもしれません。

この記事を参考にし、自分に合ったキャリアアップを目指しましょう。