第二新卒でコンサルに転職は可能？難易度から採用のポイントまで

第二新卒でコンサルファームに転職したい方は多いのではないでしょうか。コンサルファームに転職するメリットはあるものの、実務経験がないことから転職できるのか不安な方もいるでしょう。

今回は、第二新卒でコンサルファームに転職する難易度やメリットやデメリットなどをご紹介します。

第二新卒でコンサルファームへの転職は可能？

第二新卒でコンサルファームへの転職を考える方もいるのではないでしょうか。

コンサルファームは、コンサルタントが集まって企業を支援する業界で、新卒で就職して3年以内の第二新卒では、転職できないのではないかと不安な方も多いでしょう。

しかし、近年では第二新卒の転職希望者が増えており、多くの企業が若手を求めています。そのような背景もあり、コンサルファームへの転職難易度は高いものの、第二新卒での転職も不可能ではありません。

第二新卒がコンサルファームに転職するメリット

転職難易度が高い第二新卒でのコンサルファームへの転職ですが、そこには大きく3つのメリットがあります。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

高収入が狙える

第二新卒がコンサルファームに転職すると、高収入が狙えるというメリットがあります。コンサルファームに在籍しているコンサルタントは、専門性が高い上に需要があるので、もともと年収は高い傾向にあります。

また、案件ごとにインセンティブが発生するという企業も少なくありません。コンサルタントとして経験と実績を積めば、インセンティブやボーナスによって年収アップを狙うことができます。

将来性がある

将来性があるのも、第二新卒がコンサルファームに転職するメリットの一つです。転職を検討するときに、業界・業種の将来性について考える方も多いのではないでしょうか。

コンサルタントはさまざまな業界で求められており、将来性が高い職業の一つです。そんなコンサルティングのプロが集まるコンサルファームは近年拡大傾向にあり、多くの企業や事業所が経営課題の解決や事業拡大のために、コンサルティングを依頼することが多くなりました。コンサルティングにもさまざまな分野がありますが、どれも将来性が高いといえる業界です。

コンサル業界でのキャリアアップを目指せる

コンサル業界でキャリアアップを目指す第二新卒の方にとって、コンサルファームへの転職はメリットといえます。

コンサルファームはコンサルティング業務を担う企業で、多くの案件が入ってくる可能性があります。そんなコンサルファームで働いていけば、多くの経験と実績を積むことができるでしょう。さまざまな案件を通して自身のスキルを磨き、キャリアアップへの一歩を着実に進められるはずです。

また、コンサルタントのキャリアプランの一つに独立があります。第二新卒の段階では、これから経験や実績を積むことが大切ですが、将来的に独立を視野に入れるのも選択肢の一つです。

第二新卒がコンサルファームに転職するデメリット

第二新卒でコンサルファームへの転職をする際には、メリットだけでなくデメリットも知っておくことが大切です。デメリットを知らずに高収入や将来性だけで転職を決めてしまうと、転職を後悔する事態になりかねません。

コンサルファームは、その業務内容から多忙で残業が多くなりがちです。クライアントのスケジュールに合わせて計画を立てることも多く、チームで案件をこなす場合は、チーム全体の計画に合わせた動きが必要となります。

タイトなスケジュールになってしまうことも珍しくなく、ワークライフバランスが取りにくい状況も少なくありません。常に残業ばかりというわけではありませんが、抱えている案件によっては多忙になりやすいというのをあらかじめ知っておきましょう。

コンサルファームにとっての第二新卒人材の魅力

第二新卒にとって、コンサルファームへの転職はさまざまなメリットがありますが、反対にコンサルファームにとっても第二新卒という人材は魅力的です。ここでは、コンサルファームにとっての第二新卒人材の魅力を3つご紹介します。魅力を知っておけば、転職の際のアピールポイントにもできるでしょう。

基本的なビジネススキルがある

第二新卒人材は、基本的なビジネススキルを保有しているという魅力があります。新卒で就職すると、まずは基本的な挨拶やメールの仕方といった、ビジネスパーソンとしてのスキルを身につけるための研修を行う企業が多いです。ビジネスパーソンとして必要不可欠なスキルは非常に重要なため、企業側はお金をかけて研修を行います。

しかし、第二新卒はすでに新卒で研修を受けているだけでなく、働く中でもビジネススキルを学んでいるでしょう。一から教える必要がないため、そこに費用や時間をかけずに済むのです。ビジネススキルがあるのは第二新卒の強みであり、コンサルファームにとっても魅力的といえます。

実務経験はなくてもポテンシャルがある

第二新卒は、ポテンシャルがあるという点でも魅力があります。第二新卒でコンサルティングの実務経験があるという方はほとんどいません。そのため、第二新卒にコンサルティングの実務経験を期待されている可能性はそれほど高くないでしょう。

ただし、ポテンシャルがあるかどうかは重要視される傾向にあります。将来的な成長を期待されているので、「自分がこれから何をしたいのか」「どのようなキャリアを積みたいのか」などを大切にしましょう。

自社の「色」に染まりやすい

転職後に自社の「色」に染まりやすいのも、コンサルファームにとっての第二新卒の魅力の一つです。第二新卒は、新卒で就職して数年という位置づけのため、まだその会社に染まっていない可能性があります。

一方、中途採用の人材は即戦力にはなりますが、すでに他社での経験を積んでいるため、他社の「色」に染まっている可能性が否定できません。

自社に新しい風をもたらすという意味では、それほど悪いことではありませんが、社風や理念を大切にするという意味では、まだどこにも染まっていない人材を育成するメリットは大きいでしょう。

コンサル業界のポテンシャル採用とは

前述したように、第二新卒は実務経験がなくてもポテンシャル採用が可能です。しかし、コンサル業界におけるポテンシャル採用とは具体的にどのようなものなのかと気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、第二新卒でコンサルファームへの転職をするために、押さえておきたい2種類のポテンシャル採用をご紹介します。

完全ポテンシャル採用

コンサル業界におけるポテンシャル採用の一つに、完全ポテンシャル採用と呼ばれるものがあります。完全ポテンシャル採用は、前職の業界や業種、経験、資格などに関係なく、社会人経験や年齢、学歴などによって選考を行うものです。

コンサルティング業務が未経験でも応募できて、採用してもらえる可能性もあります。前職の経験は不問である完全ポテンシャル採用は、第二新卒にとって魅力的です。ただし、その分競争率が高くなりやすいため、あらかじめ理解しておきましょう。

条件付きポテンシャル採用

条件付きポテンシャル採用は、何らかの条件が付くポテンシャル採用です。具体例として、「IT職種○年以上」「マーケティング業務○年以上」「○○資格の取得」などがありますが、その条件はコンサルファームによって異なります。

また、第二新卒向けの求人である場合は、「20代」という年齢が条件に付くことが多いです。「条件付き」ということでハードルが高くなったように感じるかもしれませんが、ポテンシャル採用というだけあり、中途採用よりは条件が低いのが特徴です。

コンサルティング業務は未経験であっても、専門性のある経験やスキルを保有していれば挑戦しやすいといえるでしょう。

コンサルへの転職で第二新卒がアピールできる内容は？

第二新卒でコンサルファームに転職するのであれば、第二新卒ならではのアピールポイントを知っておくと良いです。ポテンシャル採用を狙える第二新卒だからこそ、自身のポテンシャルをしっかりとアピールしなければなりません。

ここでは、コンサルへの転職で第二新卒がアピールできる内容を5つご紹介します。それぞれの内容を押さえて、自分のアピールポイントを決めていきましょう。

学歴

第二新卒がアピールできる内容の一つに学歴があります。社会人経験を積んでいくと、学歴よりも職歴や経験、スキルが重要視されることが多く、社会人としての経験が長くなるほど、学歴はアピールポイントにはなりません。

しかし、第二新卒は専門学校・大学・大学院などを卒業して、まだ数年以内です。卒業したばかりだからこそ、学んだことをこれから活かしたいというアピールができます。

これまで学んだことの中で、コンサル業界で活かせることや学生時代に取り組んだことなどがあれば、しっかりアピールしましょう。

論理的思考能力

論理的思考能力も、コンサルへの転職でアピールできる内容です。コンサルタントという職種では、高い論理的思考能力が求められます。ロジカルシンキングができるからこそ、クライアントが抱える課題を見出し、解決につなげられるのです。

反対に、論理的に物事を捉えるのが苦手であれば、コンサルティング業務はスムーズにいかないかもしれません。

コンサルティング業務の実務経験がなくても、前職での経験から論理的思考能力をアピールすることは可能です。具体的なエピソードを洗い出し、どのようにアピールするか考えてみましょう。アピールする際の話の流れや説得力でも、論理的思考能力があることを相手に知ってもらえます。

ビジネスマナー

ビジネスマナーも、第二新卒がアピールできる内容です。社会人であればビジネスマナーを身につけるのは当然のことですが、入社後すぐに身につけられるものではありません。

就職先で研修やOJTを受けたり、実践の中で身につけていったりすることが多く、企業が社員に一からビジネスマナーを教育する場合は時間も費用もかかります。しかし、第二新卒は新卒と異なり、すでに社会人経験があります。

そのため、身につけたビジネスマナーをしっかりとアピールするようにしましょう。応募書類や面接の服装、態度、言葉遣い、さらに企業とのやり取りをするメールや電話でも、ビジネスマナーがあるかどうかをチェックされています。

クライアントがいてこそのコンサル業界なので、相手に失礼のないよう基本的なビジネスマナーは必須と捉えておきましょう。

コミュニケーション能力

第二新卒でコンサル業界に転職するときに、コミュニケーション能力もアピールポイントの一つになります。社会人であれば、コミュニケーション能力があって当然と思っている方もいるのではないでしょうか。

仕事をする上でコミュニケーションは必要不可欠であり、中途採用の場合ではコミュニケーション能力を全面にアピールしても弱いかもしれません。しかし、第二新卒でコンサル業界に転職する場合は、アピールできる実務経験がないことが多いからこそ、コミュニケーション能力が重要視されます。

向学心

向学心があるというのも、第二新卒がアピールできる内容です。コンサル業界では、クライアントの課題解決や成果のために常に新しい情報を得る必要があります。専門性の高い仕事だからこそ、情報にアンテナを立てて学ぶ姿勢が大切です。

コンサル業界で実務経験がないからこそ、今後どのように学んでいきたいのかを考えておきましょう。キャリアプランを実現するために必要な資格を調べる、スキルアップに向けて勉強するなど、やれることはたくさんあります。

前述したように、第二新卒は学歴もアピールポイントの一つであるため、学生時代に向学心を持って取り組んだ経験があれば、エピソードとともにアピールしましょう。

第二新卒でコンサル転職を狙うなら転職エージェント

第二新卒でコンサル転職を目指すのは不可能ではありませんが、難易度は比較的高いです。コンサル業界での経験がほとんどない状態での転職になるため、ポテンシャル採用を目指すことになります。

ポテンシャル採用を目指せるのが第二新卒の強みですが、自分をどのようにアピールすれば良いのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

また、はじめての転職活動が不安、コンサル業界でキャリアを積むための方法を知りたいという方もいるでしょう。第二新卒でコンサル転職を狙うのであれば、転職エージェントを活用することをおすすめします。

第二新卒歓迎のコンサル業界の求人探しや、自己アピールのためのアドバイスなど、さまざまなサポートを受けられます。

コンサル業界の動向やキャリアの相談もできるため、より良い転職活動ができるはずです。中には第二新卒に特化した転職エージェントもあるため、自分に合った転職サービスを探してみましょう。

まとめ

今回は、第二新卒がコンサルファームに転職する際に知っておきたい難易度やメリット、アピールできる内容などを詳しくご紹介しました。第二新卒がコンサルファームに転職するのは可能ですが、専門性の高い職種でもあるため、難易度は比較的高いです。

しかし、コンサルファームにとっても魅力がある第二新卒は、ポテンシャル採用を目指すのも無理な話ではありません。ポテンシャル採用での転職を成功させるためにも、ポテンシャル採用の種類やアピールできる内容を押さえておくことが大切です。

第二新卒でコンサル業界へ確実な転職を目指すなら、転職のプロである転職エージェントをうまく活用するのも一つの手です。キャリアの相談や求人探し、選考のサポートなどが用意されているため、転職エージェントを活用して転職を成功に導きましょう。