30代の転職におすすめな職種とは？未経験でも目指せる職業10選

30代は新卒から年数が経過しており、一定以上のスキルや経験を積んできた年代であり、即戦力となる能力が求められる傾向にあります。

そのため、転職しようと思っても、「転職を成功できるのか」「理想の転職は叶うのか」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。

この記事では、30代におすすめな職業や転職を成功させるポイントなどを解説します。

30代の転職におすすめな職種を男性・女性別に紹介

30代の場合、20代に比べると応募できる求人数はどうしても少なくなってしまいます。

しかし、今までの実績やスキルを活かしてより待遇の良い職場へ転職する方も多く、なかには全く未経験の業種や職種にチャレンジして成功している方も少なくありません。

業界や業種によっては人材不足で引く手あまたの職種や、未経験やスキルがなくても転職可能な職種もあります。

以下では、男女別で30代の転職におすすめな職種を具体的にご紹介します。

30代男性の転職におすすめな職種

30代男性の転職におすすめな職種は以下の5つです。

1. 営業
2. マーケティング
3. コンサルタント
4. エンジニア
5. 介護職

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.営業

営業とは、企業の商品やサービスを売り込む仕事です。

多くの業界や業種で必ずといっていいほど需要のある職種であり、年代を問わず転職しやすい職種といわれています。

また、近年の人手不足により、営業職の求人に対して応募が少ない傾向にあります。

営業職で最も重要なのはコミュニケーション能力であり、コミュニケーション能力が高ければ未経験や実績無しという場合でも応募することが可能です。

その反面、コミュニケーション能力に自信がない人や人と話すことが苦手という人は、営業職には向かないかもしれません。

2.マーケティング

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作り、企業の業績を向上させる仕事です。

マーケティングは専門的な資格が不要であり、実務経験者の数も少ないため、転職しやすい職種といえます。

そのなかでも、Webに特化した「Webマーケター」や「デジタルマーケター」は現代において需要が拡大しており、多くの人材を必要としているため、採用されるチャンスが大いにあります。

ただし、応募者も比較的多いため、未経験からマーケターを目指す場合は、独学で知識を身につける必要があります。

3.コンサルタント

コンサルタントとは、企業や個人事業主の経営課題を明確にし、経営戦略の立て直しやアドバイスを行うことにより、業績改善や企業の成長を支援する仕事です。

コンサルタントには、「経営コンサルタント」や「マーケティングコンサルタント」、「人事コンサルタント」など、業界や専門分野が多岐に渡り、それぞれの顧客に提供する内容が異なります。

コンサルタントにも特別な資格は不要ですが、 担当する企業に有益なアドバイスをするための専門知識や分析力が不可欠です。

しかし、コンサルタントも近年人材不足の状態が続いているため、以前に比べて未経験者の採用枠が多くなってきています。コンサル業務は未経験であったとしても、これまでの経歴を生かせるコンサル業界に転職するというケースもあり得ます。

4.エンジニア

エンジニアとは、工学（エンジニアリング）に関する専門的な知識やスキルを持った人材をいいます。

エンジニアにはたくさんの種類があり、「システムエンジニア」や「プログラマー」、「セールスエンジニア」、「インフラエンジニア」など、非常に多くあります。

エンジニアは、近年のIT技術の推進により慢性的な人材不足であるため、比較的転職しやすい職種です。

また、ここ数年ではWebサービスを開発するエンジニアの需要が拡大しているため、IT系の知識や資格を持っていれば有利に転職できる可能性があります。

未経験歓迎の求人の場合では、入社後にプログラミングスキルを学ぶことができ、コンピューターに関心がある方におすすめの職種といえます。

5.介護職

介護職とは、介護施設や老人ホーム、デイサービスなどで、食事や入浴、排泄の介助などの介助全般や生活援助を行う仕事です。

少子高齢化の影響を受け、介護職全体が人材不足であるため、比較的早く転職できる職種といえます。

介護職は、人や重いものを運ぶ機会が多いため、力のある男性が重宝される傾向にあります。

また、介護サービスを行う事業所はさまざまな場所に立地しているため、自分にとって都合の良い職場を比較的選びやすい職種です。

今後も少子高齢化は続くことが見込まれており、介護職の需要は拡大していくと予想されます。

30代女性の転職におすすめな職種

30代女性の転職におすすめな職種は以下の5つです。

1. 事務職
2. デザイナー
3. 販売職
4. ライター
5. 広報

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.事務職

事務職とは、データ入力や電話対応、来客対応、 書類の作成、ファイリング や整理など、事務所内で行う業務全般を担当する仕事です。

事務職には、「一般事務」や「経理事務」、「営業事務」、「労務事務」など、非常に多くの種類があり、企業にとっては必要不可欠な存在です。

専門的な知識がなくても転職できる場合が多く、高いコミュニケーション能力も必要ないため、人間関係で悩んでいる方でも転職がしやすいといえます。

ExcelやWordなどの基本的なPCスキルを求められることが多いですが、そのスキルさえ保有していれば未経験者でも転職しやすい職種です。

ただし、条件の良い事務職は非常に人気が高く応募者が多いため、簡単に転職できるわけではないことを理解しておきましょう。

2.デザイナー

デザイナーは主に、紙媒体のデザイナーとWeb媒体のデザイナーの2つに分かれます。

紙媒体のデザイナーの場合はチラシや情報誌の原稿、デザインを考えるのが主な業務であり、Web媒体のデザイナーの場合はWebサイトのデザインを行うことが主な業務です。

どちらのデザイナーであっても、3ヶ月〜6ヶ月程度勉強することで基本的なスキルは身につけることができます。

デザイナーにもさまざまな種類が存在するため、保有しているスキルや自分の興味のある分野に合わせた職種を選ぶと良いでしょう。

3.販売職

販売職とは、店頭に立って接客しながら商品を販売する仕事です。

主な職場として、アパレルショップやショッピングモール、 家電量販店などが挙げられます。

販売職は、人と会話する機会が非常に多くあるため、コミュニケーション能力が高い女性におすすめです。

コミュニケーション能力さえあれば、そのほかの専門的な資格や経験を必要とされることはほとんどありません。

また、業務を通して接客のスキルを高めることができ、売上アップなどの実績を積み上げることで、より高待遇な同業他社への転職も可能になります。

店舗の開店時間や閉店時間があらかじめ決まっているため、残業も比較的少なく、子育て中の女性にも向いているといえるでしょう。

4.ライター

ライターは、クライアントから依頼された内容に合わせた文章や原稿を書く仕事です。

主に、紙媒体の記事やWebサイト・広告に必要な文章を考えます。

そのなかでもWebライターであれば、 現職と平行しながら副業として始めることもできます。

過去に書籍の編集に携わった方やブログを書いた経験がある方は、特に活躍しやすい業種でしょう。

そういった経験がなくても良質な記事を書ける文章力があれば、専門的なスキルや経験がなくても転職できます。

ただし、正確な日本語での文章作成能力は必要不可欠です。また、クライアントとのやり取りもあるため、最低限のコミュニケーション能力も必要です。

5.広報

広報とは、PR（ パブリックリレーションズ） とも呼ばれ、社会の人々との関係性を構築する仕事です。

主な業務としては、自社のサービスや商品を世界中に向けてアピールすることになります。

また、投資家や株主、顧客などの「ステークホルダー」と呼ばれる人たちとのコミュニケーションを保ち、良好な関係を構築する役割も担います。

さらには、メディアとの良好な関係を構築することも広報の重要な役割です。

中小企業の広報の場合は、ほかの業務と兼任するケースが多いため、さまざまな業種を経験している方に向いている職種といえるでしょう。

なかでもマーケティングや営業経験を積んだ人材であれば、広報が未経験でも応募できる求人が比較的多くあります。

30代の未経験職種への転職を成功させるには？

ここまで、男女別でおすすめの職種をご紹介してきました。

それらを踏まえ、30代でも未経験職種への転職を成功させるためにはどうしたら良いのでしょうか。

以下では、転職を成功させるためのポイントを4つご紹介します。

在職中に資格取得などを進める

30代は、さらなるスキルアップを目指したり、家庭を持つことによって再就職を考えるなど、ライフステージの変化が多い年代です。

そのような状況のなかで、未経験職種への転職を成功させる手段として資格取得は非常に有効です。

資格を保有していれば専門的な知識やスキルの証明となり、資格なしの未経験者との差別化が図れます。また、在職中に資格を取得しておくことで、計画的に転職活動を進められるようにもなります。

資格を取得するためには、毎日仕事をしながら膨大な時間を確保して勉強に取り組む必要があり、決して楽ではありません。

しかし、このような成功体験を実感することで自己肯定感の向上や自信にもつながり、メンタル面の成長も期待できます。

活かせるスキル・経験を整理する

転職する際、目標が高すぎてしまうと「自分にはスキルがない」と思い込んでしまい、視野が狭くなってしまうことは少なくありません。

しかし、気付いていないだけでスキルや経験が身についていることは多くあります。

前職で得た知識や経験は大きな武器になり、直接業務に関係ないようなスキルであっても評価される可能性は大いにあります。

そのため、自分の強みを知り、自己理解を深めることが非常に大切です。

自己理解を深めることで前職で身につけた自分の強みや過去の人生経験を明確にし、企業に対してアピールできるポイントを見つけることができるようになるでしょう。

転職後の長期的なキャリアを設計する

30代での転職を決意したら、まずは長期的なキャリアを設計してみましょう。

「自分が積んできたキャリア」や「どんな人生を歩みたいか」などにより、選ぶ業種や職種、企業が変わってきます。

自分のライフプランと合わない職業を選んでしまうと生活に無理が生じ、長続きしない可能性が高くなるので注意が必要です。

転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談する

30代の転職に関する悩みは、自分一人で考えるよりも信頼できる人に相談しましょう。

ただし、現職の同僚や上司に相談すると社内に噂が広がってしまう可能性があるのでおすすめできません。

また、身内への相談も悪くはありませんが、客観的な意見が聞けないというデメリットもあります。

「客観的な意見を聞きたい」や「専門的な話がしたい」 という場合は、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。

転職エージェントやキャリアコンサルタントは、業界の知識が豊富であり、転職ノウハウも保有しているため、転職に関する有益なアドバイスを受けることが可能です。

転職の悩みはプロのサポートで解決！

転職のプロである転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職のあらゆる悩みをサポートしてくれます。

転職する際によくある「まず何からはじめたら良いのか」や「いつからはじめるのが良いのか」、「年収を上げるにはどうすれば良いのか」などの疑問に対し、徹底的にアドバイスしてくれます。

また、求人の紹介やキャリアの相談だけではなく、応募書類の添削や面接対策も行ってくれます。転職エージェントは30代からの転職において、心強い味方です。

転職エージェントに登録し、プロのサポートを受けることで未経験の転職でもスムーズに進められるようになるでしょう。

まとめ

30代の転職でおすすめな職種や30代の未経験職種への転職を成功させるポイントをご紹介しました。

未経験分野だったとしても、身についたスキルを活かせる職種を選ぶことで転職が成功する可能性は高くなります。

また、在職中に資格を取得しておくと転職が有利に運びやすくなります。

転職エージェントは、転職のあらゆる悩みをサポートしてくれる心強いサービスです。

「やるべきこと」や「必要なスキル」などをアドバイスしてもらえるため、未経験の業種に対する転職成功率を向上させることができます。

まずは転職エージェントに登録することからはじめてみてはいかがでしょうか。