転職エージェントは信用できない？そう感じたときの対処法を紹介

転職を成功させるためには、転職エージェントとの相性が重要です。

そのため、信用できる転職エージェントを選びたいと思う人は多いでしょう。しかし、転職希望者に「信用できない……」と感じさせてしまう転職エージェントが存在するのも事実です。

今回は、信用できない転職エージェントによく見られる特徴や、信用できないと感じてしまった時の対策をご紹介します。エージェント選びを失敗しないための方法もみていきましょう。

信用できない転職エージェントの特徴とは

転職活動において、転職エージェントとの信頼関係は必要不可欠です。しかし、転職エージェントに対して信用できないと感じた経験のある人は珍しくありません。

ここでは、信用できない転職エージェントの特徴を8つご紹介します。当てはまるものがあったら要注意です。

1. 転職希望者を放置する
2. 大量の求人を紹介する
3. 希望していない求人を強引に紹介する
4. 確認なく勝手に求人に応募する
5. エージェントとしての経験が浅い
6. 転職希望者の意思決定を急かす
7. 遠慮なく電話をしてくる
8. 発言に責任を持たない

一つずつ、どのような内容なのか見ていきましょう。

1.転職希望者を放置する

転職エージェントのメリットはマンツーマンで転職のサポートをしてくれることです。それなのに転職希望者を放置するような転職エージェントは、信用できないと感じてしまいます。

メールの返信がない・キャリアアドバイザーと話せない・求人を紹介してもらえないなど、放置されていると思うことがあれば気をつけましょう。

2.大量の求人を紹介する

信用できない転職エージェントの特徴には、「大量の求人を紹介する」ということもあげられます。

転職希望者に合った求人を紹介することが、転職のプロの仕事です。

しかし、誰にでも応募できるような求人を大量に紹介するということは、その人に合った求人をきちんと選定していない可能性があります。

大量の求人を紹介されて「自分で選んで」などと言われたら、転職サイトを見ているのと変わりません。転職エージェントならではの手厚い転職紹介サポートとは言えないでしょう。

3.希望していない求人を強引に紹介する

転職エージェントの口コミには、「希望していない求人を強引に紹介されて信用できないと感じた」という意見がいくつか見られます。このような転職エージェントも要注意です。本来であれば、転職希望者の経験やスキル、待遇の希望などに合った求人を紹介されます。

もちろん紹介される求人の中に希望していないものが含まれるということはあるでしょう。しかし、信用できる転職エージェントであれば、希望していないとわかった時点で強引に勧めることはしません。

それを強引に紹介するということは、転職希望者への配慮が欠けているといえます。ノルマ達成など、転職エージェント側の事情で転職活動を進めようとしている可能性もあるため注意が必要です。

4.確認なく勝手に求人に応募する

本人に確認なく求人に応募するのも、転職エージェントとしての信用を失う行為です。

求人に応募するかどうかの最終判断は本人であり、いくらおすすめだからといって転職エージェントが勝手に話を進めるのは意に反します。

また、求人に応募した後の書類選考の準備や面接などは、本当に希望する求人でなければモチベーションをあげることができないでしょう。応募を取り消すとなると、企業からの印象を下げることになりかねません。

勝手に応募するということは、そのようなリスクや転職希望者の気持ちを考えていないことになります。

5.エージェントとしての経験が浅い

キャリアアドバイザーとしての経験が浅い人材が担当エージェントになり、信用できないと感じてしまうケースもあります。転職エージェントは経験と実績によって転職希望者の転職をサポートしているからです。

しかし中には、経験が浅く転職希望者とのやりとりの教育が十分に行われていないエージェントに当たってしまうことがあるのです。ノウハウの無い曖昧なアドバイスは転職の失敗を招くリスクがあり、サービスそのものを信用してよいものかどうか迷ってしまうでしょう。

しかしこれはエージェントの質ではなく、相性の問題である可能性もあります。少しでも担当エージェントとのやりづらさを感じたらサポートに相談し、エージェントを変更してもらいましょう。

6.転職希望者の意思決定を急かす

求人を紹介したり内定が出た際に、必要以上に転職希望者の意思決定を急かすことも、信用できない転職エージェントにありがちな行為です。転職は、転職希望者にとって生活やキャリア、強いては人生に影響を及ぼすことです。そのため、求人選びや転職先の決定を慎重に行いたい人は少なくありません。

意思決定を急かすのは、そういった転職希望者の思いを無視するのと同じ行動です。「早くエージェントとしての紹介成功実績が欲しい」「ノルマを達成したい」というような思いを優先しているのかもしれません。転職希望者の立場に立ったサポートとはいえないでしょう。

7.遠慮なく電話をしてくる

信用できない転職エージェントの特徴として、遠慮なく電話をしてくるという点もあげられます。こちらも転職エージェントに関する良くない口コミで言及されることが多い内容です。

仕事をしながら転職活動をする人は多く、仕事中に転職エージェントから電話がかかってきてもなかなか出られないものです。また、転職活動をしていることを職場に知られてしまうリスクがあり、仕事中の電話は避けてほしいと思う人は少なくありません。

このような事情を察することなく、また連絡可能な日時を聞くことなく電話をされては、エージェントに対する信用を失って当然です。

8.発言に責任を持たない

転職相談における発言に責任を持たない転職エージェントも、信用しがたいといえます。転職希望者は転職のプロであるエージェントを頼りにしているのに、言っていることがコロコロ変わってしまうと、何を信じればよいのかわからなくなってしまいます。

きちんと転職希望者のスキルの分析をせず、その場しのぎの発言をしているエージェントに見られる特徴です。

不安が多く迷いが生じることのある転職活動だからこそ、転職エージェントには道しるべとなってほしいものです。そんな転職エージェントが発言に責任を持たず言っていることが変わると、ますます転職が不安になってしまいます。

信頼できる転職エージェントの特徴とは

信頼できる転職エージェントは、自分本位ではなく転職希望者に合った転職サポートをします。そんな信頼できる転職エージェントと出会うために、特徴を押さえていきましょう。

ここでは信頼できる転職エージェントの特徴を3つご紹介します。前述した信頼できない転職エージェントの特徴と併せてチェックすることをおすすめします。

1. 希望にあった求人を紹介する
2. 親身になって話を聞く
3. エージェントとしての経験が豊富

こちらも一つずつ解説していきます。

1.希望にあった求人を紹介する

信頼できる転職エージェントは、転職希望者のことをよく分析し、希望に合った求人を紹介してくれます。仕事内容・年収・通勤時間・福利厚生など、こだわりたいポイントを踏まえた求人を紹介されれば、スムーズに応募先が決まります。

なぜこの求人を自分に紹介してきたのか、気になった場合は質問してみましょう。自分でも気づかなかったキャリアの可能性を説明してくれるエージェントであれば信頼できると言えます。

2.親身になって話を聞く

信頼できる転職エージェントは、利用者の話を親身になって聞いてくれます。キャリアプランやキャリアチェンジのような長期的なキャリアに関することだけでなく、書類作成や面接のような選考対策など、転職エージェントに相談できる内容はたくさんあります。そもそも質問すらさせてもらえない転職エージェントは要注意です。

転職活動における相談を親身に聞いてくれるからこそ、自分に合った求人を紹介してくれるだろうという信用につながります。また、スケジュール管理や応募企業との架け橋なども安心して任せられると思うこともできます。

3.エージェントとしての経験が豊富

エージェントとしての経験が豊富であることも、信用できるポイントの一つです。前述したように、転職エージェントは経験や実績を基に、それを活かしたサポートを行います。

経験が豊富であるほど多くの転職希望者をサポートし、さまざまなケースを見てきたことが伺えます。そのため、自分に合った求人の紹介やサポート方法、企業ごとの対策といった面で信用できるでしょう。

転職エージェントが信用できないと感じたときの対処法

信用できないと感じた場合、その後どうすべきか迷う人も多いのではないでしょうか。信用できないまま続けると、転職を成功させるどころか、時間を無駄にしてしまったりストレスを感じたりすることになりかねません。

ここでは、転職エージェントが信用できないと感じたときの対処法を3つご紹介します。信用できない特徴に当てはまるものがあれば、対処を講じることを検討しましょう。

キャリアアドバイザーを変更する

転職エージェントが信用できないと感じたら、キャリアアドバイザーを変更してもらうという方法があります。多くの転職エージェントは、登録すると担当のキャリアアドバイザーがつき転職をサポートしてくれます。

そのキャリアアドバイザーとの相性が悪かったり信用できなかったりすると、転職活動もうまく進められません。転職エージェントには他にもキャリアアドバイザーが在籍しているため、担当を変更してもらうように申し出てみましょう。

転職エージェントはキャリアアドバイザーとの相性が大切で、担当が変わるとうまく進むケースもあります。

転職エージェントを変更する

キャリアアドバイザーを変更しても信用できない場合や、そもそも変更してもらえない場合には、転職エージェント自体を変更するという方法があります。

転職エージェントの登録を一から行うことになりますが、思い切って他の転職エージェントとの相性をチェックしてみましょう。

転職エージェントによって非公開求人の件数やサポートが異なることがあり、変更したことで転職がうまくいく可能性もあります。

より細かな希望を伝える

転職に関するより細かな希望を伝えることも、対策の一つです。自分に合った求人を紹介してもらえなかったり、遠慮なく電話をかけてきたりする場合、こちらが伝えるべき希望が正しく伝わっていないことも否定できません。

その場合、より細かな希望を伝えて軌道修正を図りましょう。それでうまくいけば、次第に信用できるようになる可能性があります。しかし、それでも信用できないときは前述したようにキャリアアドバイザーや転職エージェントの変更を検討しましょう。

転職成功のコツは担当エージェントとの相性

転職を成功させるためには、担当エージェントとの相性が必要不可欠です。しかし、肝心のエージェントを信用できないとなると、相性がよいとはいえません。

転職活動は数カ月単位で行うものであり、信用できずに先に進めないのはもったいないです。エージェントとはいえ人間同士の関係であり、相性が悪い場合に改善するのは難しいでしょう。

転職エージェントを変更することで「相性」という悩みを解消できる可能性があります。そのため、信用できないと感じたらなるべく早く変更することをおすすめします。

転職エージェント選びで失敗しないための方法

転職エージェントは変更可能とはいえ、できれば初めから信用できる転職エージェントに登録したいと思う人は多いのではないでしょうか。一度信用できない転職エージェントに出会ってしまうと、次もそうではないかと不安になる人もいるでしょう。

そのため、エージェント選びで失敗しないための方法を知っておくことも大切です。ここでは、転職エージェント選びで失敗しないための方法を3つご紹介します。最初に登録するときや変更するときにぜひチェックしてください。

口コミや評判をチェックする

転職エージェント選びで失敗しないためには、口コミや評判をチェックしましょう。口コミや評判は、利用者の生の声です。サービスの利用についてやキャリアアドバイザーの対応のほか、利用者自身の転職の成功エピソードに触れることもできます。

口コミや評判は、公式サイトにも掲載されていることがあります。よい口コミと悪い口コミの両方を知って判断したいという人は、公式サイトではなくさまざまな転職エージェントの口コミ・評判を扱うサイトをチェックしましょう。

いくつかのエージェントを掛け持ちする

複数の転職エージェントに登録し、掛け持ちすることも一つの手です。転職エージェントは同時に複数登録することができるため、キャリアアドバイザーの対応や希望する求人の有無、サービスの利用のしやすさなどをチェックします。

そして、自分に合った転職エージェントをメインに利用しましょう。複数登録すると最初のヒアリングを面倒に感じるかもしれませんが、信用できない転職エージェントに出会ったときに選び直す時間と手間がないのがメリットです。

転職エージェントのマッチングサービスを利用する

自分に合った転職エージェントに登録して失敗を防ぐためには、転職エージェントのマッチングサービスを利用することもおすすめします。当社ではさまざまな転職エージェントを扱っており、転職希望者に合ったエージェントサービスの紹介が可能です。

「結局どの転職エージェントがいいの？」「たくさんあって自分に合ったエージェントがわからない」という方は、とくにマッチングサービスを利用してみましょう。

まとめ

今回は、つい「信用できない」と感じてしまう転職エージェントの特徴や信用できないときの対処法、そして失敗しないための方法についてご紹介しました。

転職を成功させるためには転職エージェントとの相性が重要です。エージェントの対応によっては転職活動がうまく進まず、ストレスになってしまうことも少なくありません。

転職エージェントが信用できないと思ったら、思い切ってキャリアアドバイザーや転職エージェントを変更するのも一つの手です。

そして、信用できる転職エージェント選びには、複数のエージェントのなかから自分に合ったものを紹介してくれるマッチングサービスを利用することをおすすめします。自分に合った転職エージェントを活用し、転職を成功させましょう。