人事コンサルタントへの転職を目指す！向いている人や求人の特徴は？

人事系コンサルタントとは、企業の経営に対して人事領域から助言や提案を行うことで企業の発展をサポートする仕事のことです。

人事組織に手を加えたり、人材育成や人材採用の効率化を図ることで、経営の改善をおこなます。

コンサル職は高収入が狙える転職先として人気が高く、キャリアアップにもつながるため人事コンサルタントへの転職に興味がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では人事系コンサルの転職を考えている方に向けて、人事系コンサルの仕事内容や年収、求められるスキルを解説します。

人事コンサルタントとは？

人事コンサルタントとは、企業の経営について指導やアドバイスを行う経営コンサルタントのうち、「人事」の領域に特化したコンサルタントです。

一般的な経営コンサルタントは、企業の経営課題を見つけ出し解決するための解決策を提案します。人事コンサルタントが提案する解決策は給与体系や等級制度の改正など人事に関わるものです。

人事コンサルタントの勤務先は主にコンサルティング企業ですが、一般企業がコンサルティング部門を設置して人事コンサルタントを雇用するパターンもあります。

人事コンサルタントの仕事内容

人事コンサルタントの仕事内容はおおきく3つの領域に分けられます。

1つ目の領域は、人事組織です。これは、現在の組織に対して働きかける解決策です。

人事組織の面から行う課題解決法には、組織の意識改革や、人事制度の再構築、給与体系や等級制度の見直しなどがあります。

2つ目の領域は、人材育成です。これは、社員の能力を伸ばす方策です。

人材育成の面から行う課題解決法には、研修プログラムの再構築や社内教育設備に関する提案などがあります。

3つ目の領域は、人材採用です。これは、これから企業に入社する社員に関する方策です。

人材採用の面から行う課題解決法には、採用戦略の立案や、採用活動の効率化などがあります。

人事コンサルタントの平均年収

人事コンサルタントの年収は所属する企業によって幅がありますが、大手コンサルティングファームなら新人のうちは500〜700万円前後で、5年目以降は1,000万円前後となることが多いです。

また、コンサルファームの規模に関わらず、クライアントとの信頼関係を築きリピーターになってもらえると収入がさらに上がることがあります。

人事コンサルタントへの転職の特徴

人事コンサルタントは、企業の人事担当者や人材関係の仕事についていた方から人気の高い転職先です。

人事の業務内容について深く理解することが必要な職業なので、当然人事の経験がある方が有利です。

しかし、コミュニケーション能力や論理的思考力など、コンサルティングをするための基本的なスキルが身についていれば、未経験からの転職も不可能ではありません。

人事コンサル業界への転職事情を、3つのトピックからご紹介します。

• 人材不足である
• 給料アップが狙える
• 通年募集をしている

一つずつ、詳しくみていきましょう。

人材不足である

新型コロナウイルスの流行により、働き方やオペレーションが大きく変化したことがきっかけに多くのコンサルティングファームが人手不足に陥っています。前代未聞の事態により、解決しなければならない課題が山積みとなっているため、コンサルティングファームでは積極的に人材を募集しています。

新型コロナウイルスが収束した後も、再度働き方が大きく変化する時期が来ることが予想されているため、今後も人事コンサルの需要が高い状態が続くことが予想されています。

給料アップが狙える

人事コンサルは給与水準が高いため、一般的な企業の人事部から人事コンサルへ転職した場合、給料アップが期待できます。

コンサルティング業界自体が収入が高い傾向にありますが、人事コンサルはコンサル業界のなかでも特に高収入です。そのため、他コンサルティング分野からの転職でも給料アップが実現できる可能性もあるでしょう。

通年募集をしている

人事系コンサル業界は、通年で求人情報が出ていることも特徴的です。

新型コロナウイルスの影響による人手不足も原因の1つではありますが、人手不足に陥る以前から、働き方改革などの影響で人事コンサルタントの需要は高く、求人がたくさんありました。

求人情報自体は常に充実しているため、求人がでやすいタイミングを待つよりは、転職活動をしながら条件の合う求人を探す方が就職先を見つけるのに効率がよいでしょう。

人事系コンサルタントに向いている人の特徴

人事コンサルタントは求人数が多いため転職活動がしやすいことや、給与水準が高いため転職すれば収入があがりやすいことがわかりました。

ここからは、人事コンサルタントに向いている人の特徴をご紹介します。

• コミュニケーション能力が高い
• 論理的思考能力がある
• 肉体的・精神的にタフ
• 知的好奇心が高い

コンサル業界ならではの特色があります。一つずつ詳しくみていきましょう。

コミュニケーション能力が高い

人事コンサルは人を扱う業務内容であることから、高いコミュニケーション能力が求められます。元々コミュニケーション能力が高く、人との関わりが苦ではない人は人事系コンサルに向いているでしょう。

企業の課題を見つけ出すためには、社員やステークホルダー、業界の専門家などから企業の状況について聞き出すスキルが重要です。見つけた課題の解決策をクライアントに提案する際は、わかりやすく主張を伝えるスキルが求められます。

このように、人事コンサルタントとして働くなら「聞く」と「伝える」双方向の高度なコミュニケーションスキルが必須です。

論理的思考能力がある

人事コンサルに限らず、コンサルティングには論理的思考能力が必須スキルです。正解が一つではない中で最適解をとことん考え抜くことができる、論理的思考能力がある人も人事系コンサルに向いています。

先述した「コミュニケーション能力」を駆使して得た情報を、きちんと整理して仮説を立てて検証していくためには常に論理的に考えなくてはなりません。論理的に破綻していたり、飛躍しすぎる提案やアドバイスはクライアントからの信頼を失ってしまう可能性があります。

肉体的・精神的にタフ

コンサルティング業務はプロジェクト単位で動くことが多いですが、プロジェクトが動いている期間中は土日も勤務したり徹夜をしたりするほど忙しくなることがあります。

そのため、人事コンサルタントに転職するなら体力に自信がないと途中でダウンしてしまいかねません。

また、人事コンサルタントには精神的な強さも求められます。

プロジェクトには時間的な制約があるため、限られた期間内に組織の課題を見つけ出して解決策を提案することを求められています。

期間内に結果を残さなければならないというプレッシャーを常に感じながら仕事に向き合うため、精神的なタフさも兼ね備えていなくては向いていると言えないでしょう。

知的好奇心が高い

人事コンサルタントには、クライアント企業からの期待がかけられており、企業の内部からは出ないような解決策やアイデアを出さなければなりません。

そのため、クライアントの企業に対する興味や、社内外の人間に対する関心など、知的好奇心が高い人の方が良い結果を残しやすい傾向にあります。

人事コンサルタントはクライアントの企業の業種によって、仕事の進め方がまったく異なります。自分の得意分野を好むような性格の人よりも、未知の領域に興味を持ち楽しんで業務に取り組めるような人の方が人事コンサルタントに向いています。

人事系コンサルには未経験で転職できる？

コンサルティング業界は業務内容の範囲が広く、様々なスキルが求められるため未経験からの転職は難しいと思う人も多いかもしれません。

しかし、人事コンサルタントは、コンサルティング業務未経験者でも十分転職可能です。

ただし、人事コンサルは人事経験者や人材関係の仕事についていた人の方が採用試験では有利です。人事関係の仕事の経験がない人は、以下に紹介する必要なスキル・資格をチェックして転職を成功させましょう。

人事系コンサルへの転職に必要なスキル・資格

まず、人事系コンサルへ転職をするうえで、必ず必要となる資格や免許は無いということは知っておきましょう。そのため、人事系コンサルへの転職を希望する人はすぐにでも転職活動を始めることが可能です。

ただし、以下のような資格を取得しておくと、未経験者でも人事系コンサルへの転職が有利になります。

• キャリアコンサルタント
• 社会保険労務士
• 中小企業診断士

これらの資格は人事面の制度改正案を立案したり、企業の課題を発見するうえで役に立つ資格です。

転職時だけではなく、実務でも役に立つため勉強しておくとよいでしょう。

人事系コンサルへの転職にはエージェントを活用！

人事系コンサルへの転職を希望するなら、転職エージェントを活用しましょう。

人事系コンサルの求人は一般公開されていないことも多く、転職サイトや企業のホームページから求人情報を得るのには限界があります。

転職エージェントは一般公開されていない非公開求人を取り扱っていることが多く、条件のよい転職をすることができます。

また、未経験から人事系コンサルへの転職に挑戦する場合、採用担当者がどのような部分を重視しているかがわからないでしょう。

転職エージェントなら、どのような部分を強調すれば採用してもらいやすいかをエージェントが把握しているため、転職成功の可能性が高まります。

転職エージェントのメリット

転職活動の際、転職サイトへの登録をしたことはあるけれど、転職エージェントは利用したことがないという方も多いのではないでしょうか。近年では、多くの転職成功者が転職エージェントを利用しています。

人事系コンサルへの転職において転職エージェントを活用することのメリットをご紹介します。

人事系コンサルの求人は非公開が多い

人事系コンサルは非公開の求人情報が多いため、一般的な転職サイトではなかなか見つけることができません。

非公開の求人は好条件である場合が多く、一般公開してしまうと応募者が殺到してしまうため転職エージェントなどに限定した取り扱いとなっているのです。

転職エージェントに登録すれば、自分に合った非公開求人を紹介してもらえるため、好条件で転職しやすいというメリットがあります。

転職サイトや企業のホームページでは得られない求人情報に出会える可能性があるのが転職エージェントの大きな強みです。

エージェントが採用の難易度などを熟知している

転職エージェントは、業種ごとの採用の難易度などを熟知していることもメリットです。

転職サイトや企業のホームページなどで求人情報を見ただけだと、企業が求める人材のレベルの高さがわからないため、応募してもミスマッチで不採用となってしまうことがあります。

転職エージェントを利用して転職活動を行えば、エージェントが企業ごとの採用難易度を把握しているため採用の可能性がある企業に絞って応募することができます。

また、エントリーシートや面接の対策も行ってくれるため、転職が成功する可能性が高くなります。

人事系コンサルに強い転職エージェント

営業職や専門職の求人は一般公開されていることが多いのに対し、人事系コンサルの求人は管理部門の求人となるため非公開になっていることが多いです。

そのため、人事系コンサルへの転職を目指しているなら、転職エージェントに登録しましょう。

特に人事系コンサルへの転職を強みとする転職エージェントは「BEETAGENT」「JACリクルートメント」「ビズリーチ」の3つです。

それぞれエージェントの特徴を紹介するのでエージェント選びの参考にしてください。

BEET AGENT

BEET AGENTは、管理部門やバックオフィス系の職種に特化した転職エージェントです。

管理部門の転職市場を熟知したエージェントにより、上場準備中の企業など珍しい求人情報を紹介してくれます。

また、BEET AGENTはただ企業と求職者をマッチングするだけでなく、これまでの経歴からキャリアアップに繋がる転職をサポートします。給与交渉の代行も行ってくれるため、好条件での転職が可能となります。

BEET AGENT公式サイト

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、主にハイクラス求人を取り扱う転職エージェントです。

在籍するエージェントは外国人やバイリンガルで、外資系のノウハウが豊富なため、難易度が高いと言われているグローバル企業への転職も視野に入れることができます。

役職者や管理職の転職支援に強く、30代以降の転職も積極的にサポートしてくれるため、これまでの経験を生かしたステップアップを目指すことが可能です。

JACリクルートメントでは、企業担当者と求職者の担当が分かれていないため、企業の生きた情報を得られることも特徴です。

JACリクルートメント公式サイト

ビズリーチ

30〜50代を対象とした、ハイクラス転職に特化している転職エージェントです。

求人情報の3分の1以上が年収1000万円以上の求人で、大手企業の非公開求人も多数扱っているところに強みがあります。

また、スカウトサービスがあるのも大きな特徴で、ビズリーチに登録すれば優秀なヘッドハンターから条件のよいスカウトを受けることができます。

また、厳選されたエージェントがエントリーシートや面接について的確なアドバイスをしてくれるため、安心して転職活動に臨めるでしょう。

社会人経験のある高い能力を持った人材向けの求人情報が充実しており、キャリアアップを目的とした転職に最適です。

ビズリーチ公式サイト

まとめ

人事系コンサルタントは、人事領域から経営改善をサポートする職業です。

人事経験者の転職先として人気がありますが、未経験からでも転職することは可能です。

未経験者でも高いコミュニケーションスキルや論理的思考能力が求められるため、転職を希望する場合は意識してスキルを伸ばしましょう。

人事系コンサルの求人は非公開求人が多いため、転職活動をするなら転職エージェントへの登録が必須です。

転職エージェントによって特徴や強みが異なるため、人事系コンサルへの転職を希望している人は自分にあった転職エージェントを見つけることから始めましょう。