第二新卒の未経験転職は難しい？成功させるコツを紹介

転職したいと思いつつも第二新卒の場合、転職で不利になってしまうのではと思って踏みとどまってしまっている人は多いのではないでしょうか。

特に未経験の分野だと、今の職場を退職して新たにチャレンジするというのはとても勇気がいります。しかし、第二新卒ならではの強みを活かせば未経験職種への転職も可能です。

第二新卒が転職活動を成功させるためにはどうすればいいか、そのコツを紹介します。

第二新卒の未経験転職って、やっぱり無理？

第二新卒が未経験の分野に転職するというのは、非常にハードルが高く感じられます。

多くの企業は新卒採用を一斉に行いますから、第二新卒は新卒でもなく優秀な中途でもない微妙なポジションではないかと考えてしまいます。また、一度就職した会社を退職することが、マイナス評価になるのではという心配もあります。

せっかく採用してもまた辞めるのではないかと、企業の採用担当者が考えても不思議ではありません。

しかし、最近では働き方が多様化していて、価値観も変化しています。第二新卒の採用を積極的に行っている企業もあるため、未経験の分野への転職は無理ではないのです。

結論：第二新卒の転職はむしろチャンス！

第二新卒の未経験分野への転職は難しそうに思えますが、実はチャンスといえるタイミングです。

昔は第二新卒も中途採用として一括りにされていましたが、最近では第二新卒というカテゴリーで扱われることが増えてきました。第二新卒にはそもそも明確な定義などはなく、新卒として採用されてから2～3年以内の人を指すことが多いです。

短い期間でも社会人としての経験があることで、自分を見つめ直し明確なビジョンを持っている人もいます。本当にやりたかった仕事や、新たな分野に飛び込むには最適なタイミングといえるでしょう。

第二新卒が未経験業種への転職にチャレンジできる理由

第二新卒が未経験業種への転職にチャレンジできる理由としては、それを受け入れる企業が増えていることが挙げられます。新卒と同様に育成することもできるというのは企業にとって大きなメリットですし、若い人材を求めている企業も多いです。

新卒や中途採用のターゲットとは異なる第二新卒の持ち味を好意的に捉える企業が増えてきた結果、第二新卒が対象となる求人も増えているのです。昔に比べると第二新卒の可能性は大きく広がったといえます。

第二新卒が未経験の分野への転職にもチャレンジできる理由を3つご紹介します。

新卒人材と同様に育成できる

第二新卒であれば、新卒社員と同様に育成を行うことができます。

中途採用の場合、前職の職場の社風などの影響が強く残っている人も多いです。それを自社の社風に合うように、育成し直すというのはなかなか大変です。本人の意識改革が求められますが、上手くいかないこともあります。

第二新卒の場合には社会人経験が浅いので、社会人としての基盤はできつつも前職に染まりきっているわけではありません。きちんと育成することで、自社の社風に合った人材に育てることができると多くの企業が考えています。

若い人材を求める企業が多い

日本では少子高齢化が進んでおり、労働人口は年々減少していく傾向にあります。そのためどの業界でも若手の人材不足が問題となっており、若い人材をできるだけ採用したいという企業は多いです。

せっかく新卒を採用しても、早期退職が原因で若手が足りないということはよくあります。

若い人材が多ければ、柔軟な発想によって新しいアイディアが生まれたりもします。若い世代の人材を確保することは企業にとって大きな課題となっているため、第二新卒の需要も高まっているのです。

第二新卒OKの求人も増えている

新卒者向けの求人の中には、第二新卒も応募可能な求人があります。なぜそのような求人が増えているのかというと、第二新卒の転職者自体が増加していることが要因の一つでしょう。

昔は一つの企業に勤め続けることが一般的でしたが、今では転職そのものが珍しくなくなってきています。企業としては新卒だけではなく第二新卒者にも間口を広げた方が、自社に合う優秀な人材が見つかる可能性が高まります。そのため第二新卒の転職者と受け入れる企業が増えているのです。

【第二新卒・未経験】おすすめの転職先業界

第二新卒が転職を考える場合、どんな業界を選べば良いのでしょうか。第二新卒の転職者が増えているといっても、業界によって転職状況や企業風土などには差があります。

第二新卒かつ未経験でも狙えるおすすめの転職先をご紹介いたします。

• IT業界
• コンサルタント業界
• 広告業界

一つずつ詳しく見ていきましょう。 

IT業界

IT業界は、業界全体が急成長している分野といえます。

インターネットが急速に普及し、現在は全く使用していないという人の方が珍しいです。それに伴いプログラマーやシステムエンジニアなどの需要も拡大しています。

IT人材は常に不足しているため、企業によっては若い未経験者を採用して社内研修でITスキルを身につけさせるといった方法を行っているところもあります。

今後もIT業界は成長していくことが予想され、将来性がある分野といえます。高収入も狙えるため転職先として人気の業界ですが、未経験で第二新卒の場合、入社後のスキル獲得は簡単ではないことは留意しておきましょう。 

コンサルタント業界

コンサルタントとは、企業が抱えている課題に対し解決策を提案する専門性の高い職種です。

扱う分野によって専門が分かれており、経営についてアドバイスする場合には経営コンサルタント、ITの分野のアドバイスをする場合にはITコンサルタントと呼ばれたりもします。

専門知識と社会人としての長い実績がなくては転職は不可能と思われがちですが、コンサルティングファームはコンサルタントの多様性を重視しています。未経験の第二新卒であっても、多少のハードワークにも耐えられる若さと向上心があれば、適正に評価されるでしょう。

広告業界

広告業界も未経験の第二新卒が転職にチャレンジしやすい業界です。

広告といってもテレビや新聞といった媒体だけではなく、WEBやSNSを使った広告も主流となりつつあります。WEB広告は若者をターゲットにした広告も多いので、若い世代の人材確保が重要な業界なのです。

広告代理店は、自社の商品やサービスを広く知ってもらいたい企業と広告枠を持つメディアとの仲介を担います。広告には様々なニーズがありますし、流行にも左右されやすい業界です。時代の変化に合わせて広告も変えていく必要があるので、やりがいを求めて転職にチャレンジする人も多いです。

【第二新卒・未経験】転職を成功させるコツ

第二新卒で未経験からの転職を成功させるには、いくつか守っておきたいポイントがあります。在職中に転職活動の計画を立てることや焦らず冷静に応募先を選定すること、汎用性のあるビジネススキルをアピールすることなどが挙げられます。

漠然と転職活動を始めるのではなく、事前に計画を立てておくことでスムーズに転職活動を進められ、それが理想の職を見つけることにもつながります。

未経験の第二新卒者の転職を成功させるためのコツをご紹介いたします。

在職中に転職活動の計画を立てる

第二新卒であれば、ほとんどの方が初めての転職活動となるでしょう。転職活動を始める場合には、在職中に計画を立てることが基本です。

仕事をしながら転職活動をするのは大変なので、とりあえず辞めてしまうという人がいます。仕事を辞めてからじっくり探せばいいと思っていると、転職活動が思うように進まないということも少なくありません。

その結果、雇ってくれるところならどこでもいいというように就職先を決めてしまうことがあります。理想とはかけ離れた仕事をすることになりかねないので、退職する前に転職活動の準備をすることが大切です。自分自身を見つめ直し、自分が本当にやりたいことや何を優先したいのかを明確にしておきましょう。

転職先は焦らず冷静に選定する

転職活動が上手く行かないと、焦る気持ちが生まれるのは自然なことです。すると冷静に判断できなくなり、本当にやりたいことではなく採用されやすさで選んでしまうことも多くなります。

しかし、そんな時こそ焦らずに冷静に転職先を選定することが大切です。

転職は人生においての一大事なので、今後のキャリアを見据えて心から納得できる転職先を選ばなくてはなりません。先ほどご紹介したコツ「転職活動の計画を立てる」の段階で、長期的なキャリアプランと、本当にやりたい仕事の自己分析ができているかどうかが重要です。

汎用性のあるビジネススキルをアピールする

第二新卒が未経験の分野で転職活動をする際には、汎用性のあるビジネススキルをアピールするように心がけましょう。

例えば、Office系のソフトはあらゆる職場で使われているので、操作経験があれば即戦力として評価されるでしょう。

また、ソフトの操作経験はなくても、コミュニケーションスキルがあればアピールポイントになります。どんな職場であっても一人きりで仕事をするということはほとんどなく、少なからず周りとコミュニケーションをとりながら仕事をします。コミュニケーションスキルを活かした経験があれば、それをアピールすると効果的です。

未経験業種への転職のため取り組んでいることをアピールする

第二新卒が未経験の業種へチャレンジする場合、やはり意欲があることが非常に重要な要素になります。

熱意がある人の方がモチベーションも高く仕事に取り組めますし、知識や技術も吸収できるからです。その意欲をアピールするための材料として、応募先の業界に転職するために取り組んでいることを伝えると高評価を得られることが多いです。

例えば、その業界のことを知るために勉強しているとか、資格を取得しようとしている等、具体的な取り組みがあると転職に対する真剣さが伝わりやすくなります。自分から積極的に学びたいという姿勢を見せることが大切です。

転職エージェントに登録する

未経験の業種にチャレンジする場合には、転職エージェントに登録してサポートを受けるという方法もあります。

転職エージェントは、人材を求めている企業と求職者とをつなぐ橋渡し役として転職活動をサポートをしてくれます。企業から「どんな人材を求めているのか」を丁寧に聞き出し、その情報をもとに最適な求職者へ求人を紹介してくれるというサービスです。

転職エージェントを利用して、転職を成功させた第二新卒も多くいます。エージェントは転職事情に精通しているプロなので、長期的なキャリアプランも相談することができます。

【第二新卒・未経験】おすすめの転職エージェント

転職エージェントに登録するなら、第二新卒に適したサービスを選ぶことが重要です。第二新卒が未経験の分野に転職する場合におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

1. doda
2. マイナビジョブ20’s
3. ハタラクティブ

一つずつ、その特徴を見ていきましょう。

doda

dodaは転職エージェントの中でも最大規模のサービスで、全国で11都市に拠点を置いています。

公開・非公開求人の数も最多レベルなので、より多くの求人からやりがいのある仕事を探したいという人におすすめです。

また、転職市場の情報に特化した専門スタッフが在籍しており、キャリアプランの相談にものってくれます。転職しようかどうか迷っているという場合にも、役立つアドバイスをもらえます。

応募書類や面接対策などのサポートも大手ならではの充実度を誇っています。

doda　公式サイト

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは、20代に特化したサービスを提供している転職エージェントです。

専任のアドバイザーが、キャリアカウンセリングから書類添削、面接対策、求人紹介などトータルサポートしてくれます。20代や第二新卒者の利用が多く、累計で29万人以上のユーザーが利用しています。

全ての求人が20代を対象としており、70％が未経験OKの求人となっているので、まさしく未経験の第二新卒にぴったりな転職エージェントと言えるでしょう。

マイナビジョブ20’s　公式サイト

ハタラクティブ

ハタラクティブも、マイナビジョブ20’sと同様に20代の未経験転職に特化した転職エージェントです。

未経験者に対するサポートが手厚く、カウンセリングを通してその人を見極め最適な求人を紹介してくれます。職務経歴書の添削や面接の指導などもきめ細かく行ってくれるので、あまりキャリアに自信がないという人におすすめです。

ハタラクティブは未経験の20代をメインとしたサービスでありながら、86.5％のユーザーが安定した大企業に内定しているという実績もあります。転職をするからにはより良い企業を狙いたいという方はハタラクティブへの登録がおすすめです。

ハタラクティブ　公式サイト

まとめ

第二新卒が転職する事例は増えており、新卒に限らず第二新卒を積極的に採用している企業も多くあります。

第二新卒は未経験の業種や職種にもチャレンジできる世代であり、大きなチャンスととらえることもできます。第二新卒の転職を成功させるには、在職中に計画を立てビジネススキルや意欲をアピールすることが欠かせません。

中でも最も効果的な方法が、転職エージェントを利用することです。

転職エージェントなら、転職事情に精通したプロが転職活動をきめ細やかにサポートしてくれます。自分に最適な転職エージェントを見つけたいという方は、転職エージェントとマッチングしてくれるサービスを活用するという方法もあります。

転職エージェントとの出会いによって、第二新卒の転職は成功へと近づくことでしょう。