転職活動は会社にバレる？よくある原因とバレるリスクを徹底解説

転職活動を行っていることが職場にバレないか不安という方は多いのではないでしょうか。しかし、職場に隠れて転職活動を行っていたとしても、転職活動に意識が向くあまり、気づかないうちにバレてしまうような行動を取っているということもありえます。

今回は、転職活動が職場にバレる理由やバレたときのリスク、職場にバレずに転職活動を行う方法などをご紹介します。

転職活動が職場にバレるよくある理由

転職活動をしていることを職場に知られたくないという方は多いのではないでしょうか。しかし、自分では隠しているつもりでも何らかのきっかけでバレてしまうのは珍しくありません。ここでは、転職活動が職場にバレてしまう主な理由を5つご紹介します。

服装の変化でバレる

出社時の服装の変化で転職活動がバレることがあります。普段はカジュアルな服装で出社しているのに、突然スーツを着てくるようになった場合などは、バレてしまうかもしれません。

仕事をしながら転職活動をしている場合、仕事が終わってから転職エージェントの面談を受けたり、早退・遅刻をして選考を受けたりすることになります。そのため、仕事の前後で面談や選考がある場合は、スーツのまま出社する方もいるでしょう。

仕事上スーツが必要であれば不自然ではありませんが、そうでなければ周りの人から不自然に思われて、「もしかして面接に行くのではないか」と転職活動がバレてしまうかもしれません。

有給・半休の申請が続いてバレる

転職活動が職場にバレる理由に、有給や半休の取得も挙げられます。面接の予定が入ると、それに合わせて休みを取得しなければと思う方も多いのではないでしょうか。

本人や家族の体調不良、家族の都合などの理由であれば、上司に伝えればスムーズに休みが取れることが多いです。しかし、そういった理由もないのに有給・半休の申請が続くと、転職の面接に行くのではないかと疑われてしまいます。

また、数日前や当日など、直前の有給申請は転職活動を怪しまれやすいです。それまであまり休暇を取っていなかった方が有給・半休を連続して取ると、よりバレるリスクが高くなります。

会社のパソコンで転職活動をしてバレる

会社のパソコンで転職活動をすると、職場にバレるリスクが高くなります。会社から貸与されたパソコンは会社のものであり、基本的に会社側が管理しています。

社内SEなどの担当者は、社員のインターネットの閲覧履歴やメールの送受信履歴をチェックすることが可能です。

そのため、会社のパソコンで転職サイトの閲覧・応募をしたり、応募先企業とのメールのやり取りをしたりすると、会社にバレてしまう可能性があります。バレるだけではなく、業務以外のことを勤務時間中に行ったとして、勤務怠慢と見なされるリスクもあるでしょう。会社のパソコンを使用して転職活動を行うのは控えてください。

親しい同僚に話してしまいバレる

親しい同僚に話したことがきっかけで、職場にバレるケースも少なくありません。人によっては、「親しい間だから話しておこう」「口が堅いと信じている」という理由で、転職活動をしていることを同僚に話す方もいるでしょう。

「この人にだけ」と思っていたとしても、その同僚が他の誰かに話して、それが噂になるというケースは珍しくありません。また、会社の中で話をしていたとしたら、偶然誰かが聞いてしまう場合もあるため、仲の良い同僚に話す場合は注意が必要です。

転職サイトのプロフィールを見られてバレる

転職サイトに登録しているプロフィールを会社に見られてバレてしまうこともあります。これは、スカウト機能のある転職サイトで起こりやすいケースです。スカウト機能とは、転職希望者と企業をマッチングさせるために、企業はスキル・経験から欲しいと思う人材に直接スカウトできるという機能です。

その中で、自分が働いている会社からスカウトが届く可能性はゼロではなく、うっかりスカウトを受けると人事担当にプロフィールを見られてしまうかもしれません。

転職サイトに登録している段階でプロフィールを見られることはありませんが、スカウト機能には注意しましょう。

転職活動がバレることによるリスク

職場に転職活動がバレることでリスクが生じる可能性はあります。ここでは、転職活動がバレることによる主なリスクを2つご紹介します。

人事評価が下がる

職場に転職活動をしていることがバレると、人事評価が下がるリスクがあります。昇給やボーナスは人事評価によって決まることが多いですが、転職活動をしているというのは、今の職場を退職するという意思を表しているようなものです。

そのため、会社は社員を失うということから、人事評価を下げる場合があります。最低の評価が下されるとは限りませんが、高い評価を得ていた方の場合は、中程度の評価に下がってしまうリスクがあるでしょう。

大きなプロジェクトや企画を任されなくなる

大きなプロジェクトや企画を任されなくなるのも、転職活動が職場にバレるリスクの一つです。前述したように、転職活動をしているというのは退職を示唆しています。

会社側としては、プロジェクトや企画の途中で退職する可能性がある人材を登用するわけにはいきません。その具体的な理由としては、社内での引き継ぎや取引先とのやり取りなど、プロジェクト・企画の進行に影響を及ぼすリスクがあるということが挙げられます。

今の職場でまだやりたいことが残っていたり、携わりたいプロジェクトがあったりする場合は、バレないようにするのが良いでしょう。

転職活動を理由に退職を迫られることはある？

転職活動がバレると前述したようなリスクがあるものの、転職活動そのものは解雇の理由にならないので、不安に思う必要はないでしょう。転職活動をしているからといって、会社側から退職を促すことはできません。

バレたら辞めないといけないわけではないため、その点は安心しても大丈夫です。ただし、転職活動が仕事に影響しないように注意する必要はあります。

勤務時間中に転職サイトを見ていたり、打ち合わせと偽って面接に行ったりしていると、職務怠慢と判断されてしまいます。退職を促されるわけではないとしても、仕事は仕事、転職活動は転職活動としっかりと線引きすることが重要です。

職場にバレずに転職活動をする方法

転職活動によってクビになることはありませんが、バレることによるリスクは少なからずあります。転職活動がバレて社内で気まずい思いをするようになったというケースも珍しくないので、できるだけバレずに転職活動をしたいと考える方は多いのではないでしょうか。

そこで、ここでは職場にバレずに転職活動できる方法を4つご紹介します。リスクや気まずさを回避するためにも、バレずに転職活動できる方法を押さえておきましょう。

転職サイトのブロック機能を利用する

職場にバレない方法の一つに、転職サイトのブロック機能を利用することが挙げられます。前述したように、スカウト機能のある転職サイトを利用する場合は、マッチングしている転職希望者にスカウトを送れるのです。

転職サイトには特定の企業からのスカウトをブロックする機能が備わっているため、会社にバレたくない場合は、ブロック機能を活用してスカウトが届かないように設定しましょう。転職サイトに登録をしたら、まずはブロック機能をチェックするようにしてください。

計画的に休暇申請をする

計画的に有給申請をするのも、職場にバレないための方法の一つです。これまで有給をあまり取らなかった方が突然何度も申請すると、上司や周囲の人が「転職活動では？」と疑うリスクが高くなります。

転職活動中は集中的に面接を受けたいと思う方は多いですが、転職の面接が突然入ったとしても、面接企業と交渉すれば余裕のあるスケジュールで組んでくれる可能性があります。

また、平日仕事をしている人のために、土日に面接の機会を設けてくれる企業もあるため、休みが多くなる場合は土日の面接が可能か問い合わせてみるのも一つの手です。

必要に応じてオンライン面接などを利用する

選考のスケジュールによっては、必要に応じてオンライン面接などを利用するという方法もあります。

仕事が終わってから面接に行こうとすると、面接用のスーツで行く必要があったり、面接の時間に間に合うように遅刻や半休を取る必要があったりと、周りにバレやすくなります。かといって、午前中に面接を受けてそのまま出社をすると、服装や荷物からバレるリスクが高くなるでしょう。

その点、オンライン面接であればパソコンと通信環境があればどこでも受けられて、職場に面接用の服装をしていったり面接用の荷物を持っていったりする必要がありません。

このようにメリットがあるオンライン面接ですが、会社のパソコンでは絶対に面接を受けないようにしましょう。前述したように、会社のパソコンは社内SEや人事担当などが履歴を見てしまう可能性があります。

打ち合わせと称して社内でオンライン面接を受けるのも危険です。バレないためだけでなく、今の仕事にしっかりと取り組むためにも、転職活動は勤務時間外で行うことを押さえておきましょう。

いつも通りの勤務態度やコミュニケーションを心がける

転職活動が職場にバレないために、いつも通りの勤務態度やコミュニケーションを心がけることも大切です。転職活動中は、選考スケジュールや対策、内定がもらえるかどうかなど、さまざまな点が気になってしまいます。

そのため、仕事に集中しているつもりでも上の空になっていたり、考え事をしている時間が増えたりしているなど、態度の違いから「退職を考えているのでは？」とバレる場合があります。

また、仕事が手につかない様子を上司や同僚がよく思わないケースが出てくるかもしれません。勤務態度に出てしまうと、万が一転職先が見つからなかったときに職場に居づらくなってしまいます。

さらに、コミュニケーション面においても、投げやりにならないように注意が必要です。いつも通りの勤務態度やコミュニケーションは、転職活動がバレないようにするというだけでなく、自分のためにも大切なことです。

最後までしっかりとやり切れば円満退職になり、転職先で新たなスタートを切りやすくなるといえるでしょう。

転職活動が職場にバレてしまったらどうする？

転職活動がバレないように気をつけていても、職場にバレてしまうケースも少なくありません。バレてしまったときは、慌てず真摯に対応することでさまざまなリスクを避けられるでしょう。

ここからは、転職活動が職場にバレてしまったときの対処方法を2つご紹介します。いざというときのために、必ず押さえておきましょう。

正直に転職を希望していることを伝える

職場に転職活動がバレたときは、正直に転職を希望していることを伝えましょう。ここで嘘をつくと、転職先が決まって退職の意向を伝えたときに気まずくなってしまいます。

ただし、転職の理由を聞かれたときに、ネガティブな回答をしないように注意が必要です。残業時間・仕事内容・待遇など、ネガティブな内容を伝えると「改善を考えるから」と引き止められる可能性が生まれてしまいます。

「やりたいことがある」「新しいことにチャレンジしたい」など、前向きな転職理由を伝えることをおすすめします。

職場の意向や状況によっては、退職も検討する

職場の意向や状況によっては、退職を検討するのも一つの手です。転職活動がバレたときの反応は職場によってさまざまですが、良くない反応をされるケースも少なくありません。バレたことによってプロジェクトから外されたり、上司や同僚の態度が変わったりする場合もあります。

さらには、希望していないのに異動になる、噂になって居づらくなる、なんていうこともあるかもしれません。転職先が決まる前に退職日を迎えるのは、精神的にも収入的にも不安が生じるものなので、会社の対応なども見つつ慎重に検討してください。

効率的な転職活動には転職エージェント

転職活動が長期化するほど、転職活動中であることが職場にバレるリスクが高くなります。

転職先が決まっていれば、バレた後に職場の意向や状況に左右されたり気まずくなってしまったりする期間が短くて済みます。

そのためには、効率良く転職活動を進めて短期間で終わらせるのがポイントです。短期間で転職活動を終わらせたいのであれば、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントに登録すると、非公開求人の紹介、書類選考・面接対策、スケジュール管理など、さまざまなサービスを受けられます。面接の日程調整も依頼できるため、仕事の都合で変更してほしいなどの要望が伝えやすいのがメリットです。

転職エージェントは、転職成功のための経験とノウハウを持っている転職のプロが多数在籍しています。そのため、ただ短期間で終わらせるのではなく、キャリアの相談をしながら自分に合った転職先を見つけられる可能性が高いでしょう。

まとめ

今回は、転職活動が職場にバレる理由やバレないための方法、バレたときの対処方法について詳しくご紹介しました。

転職活動中は、面接用のスーツで出社したり、選考のために有給や半休を取ったりなど、普段とは違う行動が増えます。

職場にバレないためには、いつもと違う様子を出さないことが大切であり、仕事に影響がないようにすることも重要です。会社のパソコンで情報収集やメールのやり取り、オンライン面接などを行わないように注意してください。

バレたときの対処方法もありますが、場合によっては退職を考えなければいけなくなります。できるだけそのようなことにならないように、効率的に転職活動を進めましょう。できるだけ短時間で転職を成功させたいと考えている場合は、転職エージェントを活用して、職場にバレないように転職を成功させてみてください。