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転職の面接でよくある質問と回答16選。おすすめの面接対策方法とは

初めて転職活動をする人の多くは、ネットなどで面接の質問集や企業のホームページを閲覧して対策をするでしょう。

新卒で就職する場合は、面接練習や履歴書の書き方など学校で対策してくれましたが、転職時には基本的に1人で対策や分析、スケジュール管理を行う必要があります。

この記事では、転職の面接でよく聞かれる質問と回答例について紹介します。

転職の面接・質問はなんのためにある?

転職時に面接や質問があるのはなぜでしょうか。その理由としては、面接は求職者と企業が互いに認識や理解を深める場であるためです。

転職者は求人票を見て応募してきますが、面接をすることで面接官の雰囲気や職場の環境などから自分に合っていないと感じることもあるでしょう。

求職者にとって面接は、掲載されている応募条件だけではわからなかった企業のことを知るための大切な機会です。

また、企業にとっても書類だけではわからなかった求職者の人柄や価値観を詳しく知ることができます。

【転職の面接】≪序盤≫の質問集

転職の面接でよく聞かれる基本的な質問とその解答例をご紹介いたします。

まずは序盤に多い質問として、以下の5つを挙げます。

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 職務経歴書
  • 前職の退職理由
  • 志望動機

一つずつ、詳しくみていきましょう。

自己紹介をしてください。

面接が始まるとまずは、「自己紹介をしてください」と言われる場合が多いです。

自己紹介において注意する点は、

  • 名前をはっきり名乗る
  • 姿勢・言葉遣い
  • 聞き取りやすく話す
  • 専門用語を多用しない

といったことが挙げられます。

自己紹介では、30秒から1分程度で簡潔に相手に伝える必要があるため、プライベートなことや前職の批判などを含める必要はありません。

自己紹介の回答例を紹介します。

■自己紹介例

私の名前は◯◯と言います。本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございます。私は新卒で○○株式会社に入社して以来、企業向け教育ソフトの企画・販売に携わりました。お客様のニーズを汲み取り、お客様との丁寧なコミュニケーションによって培われた企画力により、年間売上目標の120%を達成しました。将来は幅広い商品を扱う仕事に就きたいと思い、御社の求人を見つけて応募させていただきました。企画力とお客様本位の営業スタイルには自信があります。この経験を御社の営業職に活かせると思います。本日は宜しくお願い致します。

自己PRをお願いします。

自己PRでは、誰にでも当てはまる内容ではなく自分だからこそできるアピールをする必要があります。自己紹介に続いて自己PRでは、他の求職者と差別化する機会と考えましょう。

自己PRの回答例を紹介します。

■自己PR例

私のアピールポイントは、努力を惜しまない人間であるということです。私は前職で大規模ネットワークの構築、運用、保守を経験してきました。最初の仕事は下流工程だけでした。しかし就業後も勉強を続けることで、仕事の幅は徐々に広がっていきました。会社の資格取得支援でCCNPも取得しました。現在はプロのネットワークエンジニアを目指しており、3年以内に設計に携わり、CCIEを取得することを目標にしています。今後も変わらぬ学びの姿勢を大切に、御社の上流工程に挑戦し、チームをリードできるPL・PMへとキャリアアップしていきたいと思います。

上記の例は、システムエンジニアが転職する際の自己PRになります。特徴としては、まず初めに自分の長所を明確に伝えていることです。内容も長所に紐づいた内容やエピソードになっています。

面接官は、自己PRを通して社風に合っているかどうか、自社に長く勤めてくれるのかを見ています。そのため、自己PRでは入社したい企業に合わせた内容を話せるかが重要になります。

職務経歴を簡単に述べてください。

職務経歴に関しては、面接官が職務経歴書を見ながら質問することが多いです。分かりやすく、簡潔的に回答するようにしましょう。

まとまりがなく長い回答になってしまうと、場合によっては途中で話を遮られることもあります。長すぎず、もっと詳細を知りたいと思わせるような回答が必要です。

職務経歴の回答例を紹介します。

■職務経歴例

私は3年間提案営業として、〇〇業界の企業へ●●の提案をしてきました。初年度は新規開拓、2年目からは既存顧客への課題解決について深耕営業を勤めた結果、直近では5社を担当しており、年間●●目標を110%達成しております。さらに深耕営業を極めるために△△や□□といった資格を取得しました。企業向けの営業で培ったノウハウを活かし、個々で向き合うことのできる個人向けの営業で、活躍をしたいと考えております。

前職の退職理由を教えてください。

前職の退職理由は、ネガティブな印象を持たせないように、ポジティブに将来を考えた結果、転職活動を行っているということが伝わる回答を用意しましょう。

前職の退職理由の回答例を紹介します。

■前職の退職理由例

現在の会社では、仕事をマニュアル化する文化がなく、ナレッジマネジメントが適切に行われていませんでした。危険を伴う作業指示も、人事異動の際にまとめて口頭で引き継ぐということが繰り返されていました。職人文化を大切にするのは良いことですが、新人が入社した際や、大きな人事異動が発令したときには業務効率化を図るためにマニュアル化したほうが良いと何度も提案してきましたが、伝統を重んじるということで賛同を得られませんでした。御社のHPを拝見したときに、同業でありながらマニュアル整備による業務効率化とナレッジマネジメントに力を入れていると記載がありましたので、現職にはない将来性を感じました。

当社を志望した動機はなんでしょうか。

企業側は、このように志望した動機を質問することで、自社への理解や思いをチェックしています。前職の経験を活かすことで何に貢献したいという明確な動機を用意するために、企業分析が必要です。

■志望動機例

私は現在、化粧品販売の接客業務を5年担当しております。そのため成分の知識や得られる効果などを多く学びました。その中で貴社の取り扱っているメーカーは特に、さまざまな肌タイプの方でも使用できる成分が多く配合されていることに気付きました。もっとたくさんの人へ誰もが使用できるような化粧品を届けたいと思っていた中、貴社の化粧品研究部門の求人情報を拝見し、志望いたしました。未経験ではありますが、今まで培ってきた知識を活かし、1日でも早くお役に立てるよう積極的に知識や経験を習得したいと考えております。

【転職の面接】≪中盤≫の質問集

面接時の中盤でよく聞かれる質問として、以下の5つを挙げます。

  • ホームページ・Webサイトの確認
  • 理念
  • 成功体験
  • 失敗体験
  • 身に着けたいスキル

それぞれの解答例を見ていきましょう。

当社のホームページは確認しましたか?

ホームページや企業のWebサイトを見たことがあるかという質問は、あなたがどの程度企業研究をしているか、事前準備をどの位行えているかの確認です。

事前準備を徹底して行い、絶対に「はい」と答えられるようにすることで他の求職者との差別化を図れます。

ホームページを確認したかについての回答例を紹介します。

■HP確認回答例

はい、拝見いたしました。特に、サステナブルな取り組み事例のページに興味を持ちました。⚪︎⚪︎の事業について、途上国へ社会的な課題解決と事業を結びつけた取り組みをされていることを初めて知りました。近年、重要視されているサステナブルの実現に積極的に取り組み、社会貢献をしていく姿勢に強く感銘を受けました。○○業界の企業HPを拝見して、ここまで積極的に取り組んでいたのは御社だけでした。私も御社の一員として、積極的に社会貢献をしたいと強く感じました。

当社の理念についてどう思いますか?

企業で掲げている理念とは、その企業の思想や志、考え方になります。理念に共感をしているか確認することで、自社で長く働ける人材かどうかを見極めようとしています。こちらもホームページの質問同様に事前確認が必要です。

理念について聞かれた場合の例文を紹介します。

■企業理念についての回答例

御社の「全ての消費者に食の喜びをもたらす」という理念の通り、見た目だけでなく味や香り、原材料まで追求した商品を多く取り揃えていると感じます。私自身も一消費者として、何度も幸福感を味わわせてもらいました。入社しましたら、御社の素晴らしい商品で今以上のたくさんの人に幸せを届ける販売員を目指し、日々精進したいと考えています。

仕事の成功体験を教えてください。

こちらは転職の面接ならではの質問と言えるでしょう。

仕事の成功体験を質問された場合、できるだけ直近の成功体験を、そこから学んだことまで深掘りして答えましょう。あまりに遡りすぎた過去の成功体験は、過去の栄光にすがっているのではとマイナスのイメージにつながってしまいます。

仕事の成功体験の例を紹介します。

■仕事の成功体験回答例

私の成功体験は、前職でエリアの売上ランキングで1位になったことです。前職では、洋服販売店に従事していました。一人ひとりのお客様の体型などの悩みをヒアリングしながら、そのお客様に適した商品を販売する仕事です。ヒアリングする際には、パーソナルカラー検定や骨格診断アナリスト検定などの資格がとても役にたち、多くのお客様に満足をしていただけました。その結果、関東地区の売上ランキングで1位を獲得することができました。誠意を持って接客をすればサービスのリピートにつながり、結果的に売上も上がるということを実体験で学ぶことができました。

仕事で失敗した体験を教えてください。

仕事で失敗した体験を聞かれたときは、失敗談というよりも、その失敗をどうカバーしたのかに重点を置いて回答しましょう。なお、失敗談なら何でも良いというものではなく、社会人にあるまじき失敗については話すべきではありません。

失敗体験の回答例を紹介します。

■仕事で失敗した体験回答例

私が経験した大きな失敗は、自己管理をおざなりにした結果体調を崩してしまったことです。入社したての頃、自分が誰かの役に立っている事実が誇らしく、仕事に没頭していた時がありました。しかし、没頭しすぎてしまい、休憩を取らず、食事や睡眠まで怠ってしまったことで、体調を崩してしまったのです。このときに自己管理の大切さを学び、現在では自分の仕事量、取り組み姿勢を見直し、休日とのオンオフをしっかりと分けるようにワークライフバランスを改善しました。今では、当時よりも健康な状態で働くことができるように自己管理を行っています。

当社でどのようなスキルを身に着けたいですか?

当社でどのようなスキルを身に着けたいのかという質問をされたとき、企業はあなたが仕事に対してどれだけ向上心を持っているのかを見ています。実務経験を通して何を身に付けたいのかを具体的に話すように心がけます。

業務外で取得するスキルについては、業務に支障の出ない範囲で取り組むことを前提に回答しましょう。

■当社で身に着けたいスキル回答例

御社は海外とのやりとりが多いと伺っております。そのため、店舗業務だけではなく、ゆくゆくは営業の分野でも活躍したいと思い、現在の語学力をさらに伸ばすために、業務に支障のない範囲でビジネス英会話を勉強することを考えております。

【転職の面接】≪終盤≫の質問集

面接の終盤によく聞かれる質問は、以下の6つです。

  • 希望年収
  • 残業や休日出勤、転勤は可能か
  • 他に受けている会社はあるか
  • 3年後何をしているか
  • 将来の夢
  • 最後に質問はあるか

こちらも、一つずつ詳しく見ていきましょう。

希望年収を教えてください。

希望年収を聞かれた場合は、企業が求めている人材としてふさわしいのかを判断しています。あなたと同じレベルの社員よりも希望年収が高すぎる場合は、たとえ優秀であったとしても採用は難しくなります。そして極端に低すぎる場合も、あなたの能力に疑問を持ってしまいます。希望職種の相場から大きく外れない年収を希望しましょう。

転職エージェントを活用する場合には、事前に担当のキャリアカウンセラーと相場観を合わせておくとよいでしょう

希望年収の回答例を紹介します。

■希望年収回答例

現在の年収は500万円です。希望年収は貴社の規定に従うつもりですが、現在の年収と同等か、それ以上を希望させていただけると幸いです。

残業や休日出勤、転勤は可能ですか?

残業や休日出勤、転勤は可能かという質問を受けたら、内定後は残業や休日出勤が多い職種に就く可能性が高いです。もし、「一切残業はしません」と強く断ってしまうと不採用になる場合が多いです。転勤に限っては、断ったからといって不採用になるわけではありません。100%拒否するのではなく、対応できるようにするための提案を伝えるようにしましょう。

■残業や休日出勤、転勤は可能かの回答例

残業や休日出勤は可能な限り対応させていただきます。ただ、休日出勤は子どもがまだ小さいので、小学校に入るまではできるだけ一緒にいる時間を持ちたいと考えています。急な休日出勤ではなく、事前に調整できると幸いです。転勤に関しましては、スキルアップにつながる可能性もあるので問題ありません。しかし、現在の家庭の状態ですと、すぐの転勤は厳しいです。⚪︎年後であれば転勤可能です。

他に受けている会社があれば教えてください。

他に選考している企業があるか聞く意図として、志望している業界や職種に一貫性があるのかを知りたいというものがあります。他に応募している会社があることで不採用になることはほとんどありません。

数社の中で御社、またはその業界に転職したいという旨を伝えるようにしましょう。

他に受けている会社があれば教えてくださいという質問の回答例を紹介します。

■他に受けている会社はあるか、回答例

はい。現在システムエンジニアの経験を生かすことのできるSE業界を中心に、御社の他に3社ほど受けております。

3年後、あなたはなにをしていると思いますか?

この質問には、当社で将来的に会社が求める人材になる可能性があるのか、キャリアプランは立てているのかということを聞こうとしています。将来そこの企業でどんな仕事をしたいのかを伝えると良いでしょう。

3年後、あなたは何をしていると思いますか?に対しての回答例を紹介します。

■3年後何をしているか回答例

3年後は貴社で実績を積み、マネージャーになっているのではないかと思います。これまで培ったノウハウを若手に繋いでいくために、新人教育にも注力したいと考えています。そのために、入社後は前職での経験を精一杯活かすことで、提案力やクロージング力をアップし、営業成績を上げていきたいです。

将来の夢を教えてください。

将来の夢を聞かれたら、あなたと企業がどの程度マッチしているかを確認しています。そしてキャリアビジョンを描ける人材かどうか判断しています。

先ほどの「3年後の自分」の質問よりも、抽象的であっても問題ありません。企業に定着する人材であることをアピールする場合は、その会社の事業内容に即したビジョンを伝えられると良いでしょう。

■将来の夢の回答例

将来の夢は、これまでになかった新たな技術を世に送り出し、世界をより良い方向に変えていくことです。10年前は、人工知能や画像認識、音声認識といった技術はまだまだ発展していませんでしたが、今や私たちの生活になくてはならないものとなっています。このような多くの人々の生活をより便利にする新技術を発見し、世に広めることが私の人生における目標であり、将来の夢です。

最後になにか質問はありますか?

最後になにか質問はありますか?という質問が来た場合、入社したいという熱意をアピールできる最後のチャンスになります。これまでの面接で生まれた疑問点や、企業への理解を深めたり、熱意を見せられる逆質問をしましょう。

ただし、今までの主張に対して、あまりにも本音を出しすぎた逆質問をすると、矛盾が生まれてしまうので注意が必要です。

最後に質問はありますか?という質問への回答例を紹介します。

■最後になにか質問はありますか?への回答例

私はリーダーやマネージャーなどのポジションに将来配属されることを目標としているのですが、そのために必要なスキルはなんでしょうか。また、どのくらいの期間と実績で、携わることができるようになるのでしょうか?

面接の質問対策は転職エージェントとともに

転職の面接は、長い場合は1時間を超える場合もあります。

その間ずっと質疑応答を続けるためには、企業について研究をしたり最新情報を把握するといったさまざまな対策が必要です。

どのように対策をすれば良いのか迷った場合は、転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントは、転職活動のプロフェッショナルです。サポート内容には、面接対策や履歴書の添削も含まれます。

転職の面接に不安を感じている方は、転職エージェントの利用を検討してみてください。

転職エージェントを紹介してくれるサービスも利用しよう

転職エージェントは非常に多くのサービスがあり、それぞれ総合型や特化型といった、得意な分野が異なります。

自分に合わない転職エージェントを選んでしまうと転職活動がうまく進まなくなる……ということも考えられます。

そのような場合は、自身にぴったりな転職エージェントを紹介してくれるサービスを活用すると効率的です。

まとめ

本記事では、転職の面接で良くある質問とその回答例を紹介しました。

この記事を読んだことで、転職の面接のイメージは掴めたかと思います。回答例を参考にしながら、自分の強みを最大限アピールできる回答を考えてみましょう。

初めての転職活動であったり、自身のスキルに不安があるという方もいるかと思います。そのような場合は、ぜひ転職エージェントを利用してください。

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