第二新卒でベンチャー企業に転職するメリット・デメリットとは？

第二新卒で転職するときに、ベンチャー企業を候補にする方は多いのではないでしょうか。新しいことに挑戦したい方にとって、ベンチャー企業は魅力的です。しかし、ベンチャー企業には大手と異なる特徴があるため、転職によるメリット・デメリットを知っておく必要があります。今回は、第二新卒のベンチャー転職について詳しくご紹介します。

第二新卒でベンチャー企業に転職！実際どう？

第二新卒でベンチャー企業に転職したいと考える方は少なくありません。しかし、社会人になって3年以内である第二新卒で、ベンチャー企業に転職してもよいか不安に思うことも多いのではないでしょうか。

多くの企業が若い人材を求めており、その中にはベンチャー企業も含まれます。若いからこそベンチャー企業に転職するという方もいれば、若いうちは大手企業で経験を積みたいなど、人によってキャリアプランの描き方は異なるでしょう。

第二新卒でベンチャー企業に転職するのは実際どうなのか、メリット・デメリットだけでなく、ベンチャー企業に向いている人の特徴もこの後詳しくご紹介します。

そもそも「ベンチャー企業」とは

第二新卒のベンチャー企業への転職についてご紹介する前に、まずはそもそもベンチャー企業とはどのようなものか確認しておきましょう。

ベンチャー企業とは、比較的新しく設立され、新たな事業を展開している企業です。明確な定義はありせんが、中には自社がベンチャー企業であると明示している企業もあります。

ここからは、有名なベンチャー企業や、ベンチャー企業への転職の特徴をみていきましょう。

有名なベンチャー企業

比較的新しく設立されたとはいえ、新しい事業が浸透し有名になっている企業も少なくありません。有名なベンチャー企業の例はこちらです。

• 株式会社サイバーエージェント
• グリー株式会社
• DMM.com
• 株式会社ビズリーチ
• GMOインターネット株式会社
• SHOWROOM株式会社
• 株式会社メルカリ
• 株式会社リブ・コンサルティング
• freee株式会社
• 株式会社ミクシィ

大手企業とも思えるほど有名な企業もあります。メガベンチャーと呼ばれ、事業拡大が拡大し従業員数が増えてる企業も多いです。その中でも、ベンチャー気質で新しい事業を展開しているのが、ベンチャー企業らしさといえます。

大手からベンチャーへ転職するケースが多い

ベンチャー企業に転職する方の多くは、大手企業からベンチャー企業への転職です。新卒で大手企業に入社した後に、何らかの理由でベンチャー企業に転職をする場合が多いです。

その背景には、「新卒でベンチャー企業に就職するのは不安」という気持ちがあります。ベンチャー企業に転職で入社するケースが多いのは、そういった心情による影響も少なからずあります。

そのため、いずれはベンチャー企業でやりたいことがあるという方も、まずは大手企業に就職することが多いのです。

第二新卒でベンチャー企業に転職するメリット

ここでは、第二新卒でベンチャー企業に転職するメリットを3つご紹介します。メリットを知り、新たな道に進むための一つのヒントとしてください。

チャレンジ精神を活かせる

第二新卒でベンチャー企業に転職するメリットは、チャレンジ精神を活かせることです。企業自体が新しいことにチャレンジしているため、社員のチャレンジ精神が大切にされます。

ベンチャー企業は大手と比べて社員数も少なく、若手にもさまざまなチャンスが巡ってくるのが特徴です。やりたいことや新たなことに挑戦しやすい環境のため、自身のチャレンジ精神を存分に活かすことができるでしょう。

ビジネスパーソンとして成長できる

ベンチャー企業に転職するメリットには、ビジネスパーソンとして成長できる点が挙げられます。成長段階であるベンチャー企業では、企業の成長を目の当たりにし、ビジネスに自身が関わっているという実感をもつことができます。

経営やプロジェクトの重要部分に関わることができるベンチャー企業もあり、ビジネスパーソンとして貴重な経験を積めるはずです。最先端の技術や知識を学ぶ機会や、経営陣と意見を交わす機会など、自己成長できる要素がたくさんあるのです。

社内コミュニケーションが取りやすい

社内コミュニケーションが取りやすいことも、第二新卒でベンチャー企業に転職するメリットの一つです。ベンチャー企業は大手企業よりも社員数が少ないだけでなく、経営陣や管理職との距離が近いことも少なくありません。

良くも悪くも、社員の声が届きやすいのはベンチャー企業らしさと言えます。風通しがよい社風である企業も多く、社内でコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。自身の意見を伝えやすいことが、仕事へのやりがいにもつながるでしょう。

第二新卒でベンチャー企業に転職するデメリット

第二新卒でベンチャー企業に転職することには、メリットだけでなくデメリットも存在します。メリットだけ知るとベンチャー企業への転職は魅力的ですが、デメリットを知らずに転職してしまうと入社後に後悔することになりかねません。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、メリット・デメリットを知ったうえでベンチャー企業に転職しましょう。ここでは、ベンチャー企業に転職するデメリットを3つご紹介します。

教育・研修のプログラムが整っていないことも

ベンチャー企業のデメリットに、教育・研修プログラムが整っていない場合があることが挙げられます。もちろんすべてのベンチャー企業で教育・研修プログラムが整っていないというわけではありません。

しかし、少ない人数の中で新しいプロジェクトに挑戦しているのが、ベンチャー企業というものです。大手企業のように手厚い教育・研修プログラムがあると思って入社すると、ギャップに困惑することになりかねません。

第二新卒であっても、すぐに業務に参加したり、プロジェクトメンバーとして仕事をしながら内容を覚えていく可能性があります。

新しい仕事にチャレンジできる分責任は大きい

ベンチャー企業では第二新卒などの若い人材でも、新しい仕事や大きな仕事にチャレンジする機会があります。しかし、新しい仕事にチャレンジできる分、仕事の責任が大きいのがデメリットです。

プロジェクトに関わるメンバー自体が少なかったり、1人が請け負う業務が広かったりすることもあります。プロジェクトマネージャーやリーダーがいても、兼任や業務の幅の広さなどから、いつも気にかけてもらえるとは限りません。

そのような中でチャレンジする仕事は、やりがいがある一方で負担に感じる場合もあります。しかし、それを乗り越えることで組織の一員であることを実感し、経験やスキルを磨くきっかけにもなるでしょう。

ボーナス無し、減給もあり得る

ボーナス無しや減給があり得ることも、第二新卒でベンチャー企業に転職するデメリットの一つです。大手企業と異なり、ボーナス制度を設けていないベンチャー企業も多くあります。成長や挑戦の企業であるベンチャー企業では、成果によって給料が決まることも少なくありません。

そのため、成果給によって月々の給料は高く感じることがあるでしょう。一方で、成果を出せないケースや業務の縮小などの事情によっては減給もあり得るのです。年収の面でみると、大手企業からベンチャー企業に転職すると下がってしまう可能性があります。

第二新卒でベンチャー転職が向いている人の特徴

第二新卒でベンチャー転職が向いている人の特徴は、チャレンジ精神があることです。前述したように、ベンチャー企業はチャレンジ精神を活かすことができます。そんなチャレンジ精神がある方だからこそ、第二新卒でベンチャー転職したときに仕事にやりがいを感じることができるでしょう。

また、大手を退職してベンチャー転職をするためには思い切りが必要です。大手には大手のよさがあり、手厚い教育・研修プログラムや充実した福利厚生が期待できます。それらを手放してまでベンチャーに転職する、という思い切りがなければ、転職後に迷いや後悔が生じてしまいます。

やりたい仕事や思い描くキャリアプランがある人で、それがベンチャー企業でしか実現できないと考えている人も、ベンチャー転職が向いているでしょう。

第二新卒でベンチャー転職が向いていない人の特徴

ベンチャー企業にはさまざまなメリット・デメリットがあり、第二新卒で転職するのに向いている人もいれば向いていない人もいます。

向いていないのに「何となく……」「若手を募集しているから」と曖昧な理由で転職するのは危険です。ここでは、第二新卒でベンチャー転職が向いていない人の特徴をご紹介します。

「現職の不満」だけでベンチャーを選ぶのは要注意！

現職に不満があるという理由で転職する場合は、ベンチャーは向いていないといえます。社会人になり初めて経験する仕事の中で、さまざまな不満や悩みが出るでしょう。その不満を解消するために転職を考える方は珍しくありません。

しかし、実際に転職をするのであれば「現職が不満だから」ではなく「やりたい仕事がある」「キャリアプランのため」など、前向きな考えが必要不可欠です。不満のある現職から離れるためにベンチャーを選ぶと、研修・教育体制や年収、業務の広さ・量などさまざまな面でギャップに苦しむことになりかねません。

第二新卒でベンチャーを選ぶ場合は、ベンチャー企業とはどのような企業なのか、メリット・デメリットについてしっかりと理解しておくことが大切です。

第二新卒でベンチャーへの転職を成功させるためには？

第二新卒でベンチャーへの転職を成功させるためには、企業との相性が重要です。ベンチャーは企業によってそれぞれ特徴があります。企業風土や求める人物像にマッチングしていることが転職成功のために重要であり、それを押さえた企業選びが必要です。

しかし、企業との相性は入ってみないとわからないのではないか、と不安に思う方も多いのではないでしょうか。実際に仕事をして体感しないとわからない部分もありますが、企業研究は事前に行うことができます。

企業との相性を知り転職を成功させるために、転職エージェントの活用がおすすめです。転職サービスの中には転職サイトと転職エージェントがあります。転職サイトは自身で求人探しや応募をする一方で、転職エージェントは担当のキャリアプランナーが転職をサポートしてくれます。

第二新卒の転職には「転職エージェント」！

第二新卒の転職には転職エージェントの活用がおすすめです。入社して3年以内の転職であり、初めての転職活動で迷いや不安もあるでしょう。そのようなときに、キャリアアドバイザーの存在は安心感を与えてくれます。

ここからは、そんな転職エージェントの特徴やメリットについてご紹介します。ベンチャー企業への転職も、転職エージェントの活用をご検討ください。

初めての転職を手厚くサポートしてくれる

転職エージェントは、第二新卒の初めての転職を手厚くサポートしてくれます。企業選びや書類作成、面接対策など転職ではやるべきことが多いです。現職で仕事をしながら転職活動をするケースも多く、スケジュール管理に不安を感じる方もいます。

転職エージェントを活用すると、非公開求人を含め多くの求人の中から希望に合った求人を紹介してもらうことができます。また、不安が多い書類作成や面接対策などのサポートもあるため準備も安心です。

面接日や入社日も、転職エージェントが日程調整をしてくれます。このように手厚いサポートがあるため、初めての転職でも不安を解消しながら前に進むことができるでしょう。

本当にベンチャーがいいのか、キャリアの相談もできる

転職エージェントにはキャリアアドバイザーがいるため、本当にベンチャーがいいのかキャリアの相談をすることができます。

キャリアアドバイザーは転職のプロであると同時に、多くの転職者のキャリアの相談を受けています。ベンチャー企業の特徴も知っているため、転職者が思い描くキャリアプランに合った提案が可能です。本当にベンチャーがいいのか迷うのであれば、プロに相談することをおすすめします。

第二新卒の転職に特化した転職エージェントも

転職エージェントと一言でいってもさまざまなサービスがありますが、中には第二新卒に特化した転職エージェントも存在します。第二新卒は新卒で入社後3年以内という特徴があり、転職の動向や求める企業もさまざまです。

だからこそ、多くの第二新卒の転職をサポートしてきた実績のある転職エージェントであれば、安心して相談することができます。1人で闇雲に求人を探したり悩んだりするより、第二新卒に特化した転職のプロに相談してみましょう。

まとめ

今回は、第二新卒でのベンチャー転職について解説しました。ベンチャー企業とは、設立が比較的新しく新規事業を展開していく企業です。革新的なサービスや製品を生み出すベンチャー企業は、やりがいがある一方で少ない人数でプロジェクトを進行することも多く、負担が大きいといえます。

第二新卒でベンチャー企業への転職を検討するのであれば、キャリアの相談もできる転職エージェントを活用することをおすすめします。ベンチャー企業の特徴や転職成功のためのポイントを知っている転職エージェントなら、あなたの初めての転職活動を手厚くサポートしてくれるはずです。

また、どの転職エージェントを使えばいいかわからない方は、自分に合った転職エージェントを紹介してくれるサービスもあります。転職エージェントに相談しながら第二新卒の転職を成功に導きましょう。