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戦略系コンサルへの転職は難しい?成功のコツを解説

戦略コンサルタントは、企業の経営を改善させるための提案やアドバイスを行う重要な職業であり、年収も高い傾向にあるため人気の職種です。しかし、戦略コンサルタントに転職するためにはいくつかの重要なポイントを知っておく必要があります。

この記事では、戦略コンサルタントに転職するためのスキルや試験対策について詳しく解説しています。

戦略コンサルタントとは?

戦略コンサルタントとは、企業が抱えている経営課題に対し、解決策や改善方法の提案を行う職業です。ビジネス戦略の立案はもちろん、M&A戦略やグループ経営戦略の策定・支援、新規市場参入戦略など、幅広いプロジェクトを担当します。

近年の傾向として、企業全体の経営方針を扱うようなプロジェクトは減少しています。その代わりに、会計戦略といったファイナンスや新製品開発戦略のようなマーケティング、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略であるITなど、特定の分野で深い知見が求められる案件が増加してきました。

戦略コンサルタントの業務内容

戦略コンサルタントは、戦略を立てるだけではなくその戦略を実現するための実行支援までが業務範囲となっています。

以前は、クライアントへの提案までが戦略コンサルタントの業務でしたが、近年はクライアントと議論しながら、仮説、検証、提案を繰り返し、サポートまでするようになりました。また、戦略コンサルタントにとっては論理的思考や情報収集能力、分析能力を駆使して、無駄が無く整った提案書を仕上げることも重要な仕事です。

大手戦略系コンサルティングファーム

戦略コンサルタントとして働く場合は、フリーランスで活動するか、コンサルティングファームと呼ばれる企業に所属することになります。

コンサルティングファームは、アナリストやコンサルタントが在籍し、企業や個人事業主に対してコンサルティングを行う組織です。大手の戦略系コンサルティングファームの代表的な企業は下記になります。

  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • ボストンコンサルティンググループ(BCG)
  • ベイン・アンド・カンパニー

それぞれのコンサルティングファームについて紹介していきます。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーによって設立されたコンサルティングファームです。世界60カ国、105の支社に9000人以上のコンサルタントが在籍しており、年間1600以上のコンサルティング・プロジェクトを手掛けています。

グローバルな戦略系コンサルティングファームとして知名度が高く、「Fact-base(事実に立脚する)」、「Analytical approach(分析的アプローチ)」という概念、科学的かつ論理的な問題解決の方法論を経営コンサルティングの世界で初めて確立しました。

ボストンコンサルティンググループ(BCG)

1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンらによって設立されました。世界50ヶ国90以上の都市に拠点を展開し、約25,000人のスタッフがいます。世界的企業上位500社の3分の2がBCGのクライアントで、マッキンゼー・アンド・カンパニーと双璧をなしています。

「経験曲線」や「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」といった経営コンセプトの開発も手掛けており、日本で最も古い歴史を持つ外資系戦略コンサルティングファームでもあります。

ベイン・アンド・カンパニー

1973年にビル・ベイン他4名のコンサルタントによって設立されました。東京オフィスは1981年に開設して、世界31ヵ国の48拠点の事業所で約5,400名の社員を雇用しています。

不確かな未来の中でも競争に勝つために、「コンサルタントがクライアントにお届けするのは単なるレポートではなく、『結果』である。」を原則としており、カスタマイズされた戦略を策定します。

職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するプロボノ活動にも力を入れており、多くの非営利団体に無償でコンサルティングを提供しています。

戦略コンサルタントの平均年収

年収はスキルや経験によって異なりますが、入社して5年以内で年収1,000万円を超える人も多くいますし、リーダー職では年収2,000万円という方もいます。また、共同経営者でもあるパートナーになると、億単位の年収が見込めます。

戦略コンサルタントに求められるスキル

このように高年収を狙える戦略コンサルタントに転職するには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。コンサル業全般で求められるコミュニケーション能力や体力以外に、特に戦略コンサルタントに必要なスキルを2つご紹介します。

特定の分野に特化した業務経験

近年は、特定分野の専門的知見が求められるプロジェクトが増えています。したがって、ファイナンスやテクノロジー、人事など特定分野の専門性がある人材が高く評価される傾向です。

例えば、IT分野での戦略コンサルタントを募集する場合、ITの現場での実務経験がない方よりも、エンジニアやプログラマーのような現場を熟知している人材のほうが、IT専門の戦略コンサルタントとして即戦力になります。このように、特定の分野での業務経験がある方は、需要がある戦略コンサルタントになれる要素を満たしていると考えられるでしょう。

論理的思考力

戦略コンサルタントに最も必要なのは、コンサルの基礎体力ともいえる「論理的思考力」です。戦略コンサルタントは、問題解決のために仮説を立てるというスキルが特に求められます。正確な仮説を立てるには、論理的に思考できることが必要不可欠です。

さらに、事業から撤退するかどうかといった難しい判断においても、定量的に効果を示しどちらの選択肢がいかに有効であるかを分かり易く伝えるには論理的思考力が欠かせません。他分野のコンサルタントと比べても論理的思考力は重要視されていて、入社試験でも論理的思考力の有無が合否判断のポイントとなっています。

未経験で戦略系コンサルに転職するのは難しい?

戦略系コンサルタントに必要なスキルがわかったところで、はたして未経験の方でも戦略系コンサルタントに転職できるのでしょうか。実は未経験から戦略系コンサルタントに転職するのは難しい話ではありません。

実際、ほとんどの方が未経験から戦略系コンサルタントになっていますし、競合のコンサルティングファームから転職するケースはむしろ少ないです。そのほかにも、未経験から戦略系コンサルタントに転職するハードルが低くない理由として下記があげられます。

  • 市場の拡大によって人材が不足している
  • 多様なビジネス経験がある人材が求められる

以下、それらの理由について説明します。

市場の拡大によって人材が不足している

テクノロジーの進化やグローバル企業との競争が激化しているため、コンサルティングファームに対する企業のニーズが高まっています。これまでコンサルティングファームとは縁がなかった業種でも、他業種の参入などの競争激化によって、コンサルティング契約を結ぶ事例も増えてきました。

こういった状況が続いているため、コンサルティングファームでも人材不足が起きています。コンサルとしての経験がなくてもポテンシャルで採用する企業が多くあるため、未経験から戦略コンサルタントになることは可能と言えるでしょう。

多様なビジネス経験がある人材が求められる

未経験者でも戦略系コンサルが目指せる理由として、多様な人材を求めるコンサルティング市場であるという点も挙げられます。

コンサル経験がある人材ばかりを雇用していては、コンサルとしてのスキルは高くても視野の狭い提案に留まってしまうでしょう。コンサルティングファームに依頼をするクライアントの状況はさまざまです。それらの依頼に対して柔軟に対応し成果を上げられるよう、さまざまな経験を積んだ人材をコンサルとして育成することが効果的なのです。

戦略系コンサルの採用試験の内容とポイント

未経験でも戦略系コンサルを目指せることがわかったところで、採用試験の内容とポイントについて解説します。戦略系コンサルの採用試験は、

  • 書類選考
  • 筆記試験
  • 面接試験
  • 内定

というのが主な流れです。

ただし、面接試験では、設定されたテーマについて、面接官がクライアント役になって、面接対象者がコンサルタントとして提案するケースインタビューで行われます。以下、書類選考、筆記試験、面接について詳しく説明します。

書類選考

最初の書類選考で履歴書と職務経歴書を提出しますが、以下3つのポイントに注意して書く必要があります。

  1. これまでの経歴や仕事内容が伝わるように具体的に書く
  2. なぜコンサルタントになりたいのか、理由と動機を明確に書く
  3. これまでの仕事での経験をコンサルタントとしての適正と関連づけて書く

コンサルティングファームは応募数が多く、他の応募者と同じような印象になっては書類通過まで至りません。自己分析をしっかりして、面接官が納得いく内容を書けるようにしましょう。

筆記試験

筆記試験はSPIのようなよくあるマークシート試験が実施されます。また、コンサルティングファームによっては論文試験もあります。対策のポイントは、試験対策本を購入し繰り返し問題を解くことです。社会人であってもうまく時間を作り、試験対策をしましょう。

なお、効率よく業務ができる人材かどうかを見るため、あえて問題数を多くして出題される場合もあります。問題数が多くても焦らず、すぐに解ける問題から優先的に解いていき1問でも多く正解できるように心がけましょう。

面接

面接試験は冒頭で説明した通り、ケースインタビューで行われます。ケースインタビューで見られているポイントは、コンサルタントとしての適性です。

したがって、答えを出すことに一生懸命になりがちですが、論理的思考ができているか、顧客を気遣った振る舞いができているかが評価対象です。ケースインタビューの対策本を読んだり、転職エージェントを活用するなどしてしっかり面接対策をしておきましょう。

戦略系コンサルへの転職には転職エージェントを活用

戦略系コンサルへの転職を成功させるには、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントは、コンサルティングファームから採用業務を委託され、優秀な人材を紹介することで報酬を得るビジネスモデルになっています。そのため、転職希望者は誰でも無料で利用でき、いつでも転職相談を受けることができます。

転職エージェントを利用すべき理由を、次の項から詳しく解説いたします。

転職エージェントを利用すべき理由

なぜ戦略系コンサルへの転職で転職エージェントを利用すべきなのでしょうか。その理由は、下記の2つです。

  • 戦略系コンサルティングファームを熟知している
  • 自分専用のキャリアアドバイザーがついてくれる

一つずつ詳しく解説いたします。

戦略系コンサルティングファームを熟知している

転職エージェントそのものの特徴として、「特定の業種に深い知見のあるプロの意見を聞くことができる」というメリットがあります。戦略系コンサルという分野においても、そのメリットは活かされます。

特に未経験からコンサルティング業界へ転職するには、まず自分自身がコンサルという仕事に向いているのかをきちんと確認することが重要です。一人で転職活動をする上では難しい、有識者からのアドバイスが受けられるという点が転職エージェントを利用すべき理由の一つです。

自分専用のキャリアアドバイザーがついてくれる

転職エージェントは、マンツーマンの担当制となっているため、自分専用のキャリアアドバイザーがついてくれます。キャリアアドバイザーがいることで、履歴書と職務経歴書の書き方、筆記・面接対策など、相談したいことがあればいつでも相談が可能です。

戦略コンサルタントは、年収が高く人気のコンサル職であることから、採用試験の応募者数が多く、なかなか内定に至らない場合もあります。そんな時も転職エージェントを利用していれば、キャリアアドバイザーと相談し今後どのようにしていけば戦略コンサルタントになれるかキャリアプランを立てることができます。

まとめ

戦略コンサルタントは「戦略」と名がつくものの実際にコンサルを行う範囲は幅広く、経営における重要な決断を下すこともあるため責任重大な職業であるといえます。優秀な戦略系コンサルタントになるためには、論理的に物事を考えるスキルや仮説を立てる能力が求められます。

時代の変化により、戦略コンサルタントに求められる資質も変わってきたことから、未経験でも戦略コンサルタントになれる状況です。戦略コンサルタントへの転職を検討している方は、転職エージェントを活用して転職を成功させましょう。

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