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キャリアとは?定義や設計の方法を簡単に解説

仕事をするうえで、漠然と「良いキャリアを積みたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

しかし、キャリアとはどのようなものを指すのか、その定義は上手く説明できないということも少なくありません。

転職を考えるとき、キャリアの意味を理解しておくことがとても重要です。

今回は「キャリアとは何か?」に着目し、転職市場で評価されるキャリアや、良いキャリアを積むポイントについてご紹介します。

キャリアとは?

キャリアとは、広義で「生き方」を意味します。

就職や転職の場面では「キャリア=職歴・経歴」を指しますが、職歴や経歴と一言でいってもピンポイントで表現できるものではありません。

その人がこれまで歩んできた道のりは、年齢に関わらず持続的・継続的であるはずです。

つまり、キャリアとは点で表すものではなく、その人の長期にわたる積み重ねやつながりといえます。

これまでの仕事内容やそこで身につけてきた経験とスキル、役職や地位に至るまで、蓄積されたものがキャリアです。

キャリアに関連する用語一覧

キャリアがどのようなものを意味するのかを理解できたところで、続いてキャリアに関連する用語を4つご紹介します。

キャリアについて考えるときによく使われる用語であり、自分のキャリアについて考える際にこれらの意味を知っておくと役に立つでしょう。

キャリアパス

キャリアパスとは、特定の企業のなかで目指したいポジションのために必要な経験やスキルのことです。

例えば、現在働いている企業で「プロジェクトマネージャー」になりたいという場合に、どのような過程を踏めば良いか考えます。

そのポジションを獲得するためには、どの部署でどのような経験が必要であるのかということを見出すことができるでしょう。

キャリアパスは、一般的に転職や独立によって叶えるキャリアのことではなく、その企業のなかで進む道しるべのようなものです。

キャリアプラン

キャリアプランとは、自分がなりたい将来の理想像に向けた行動計画のことです。

仕事や人生に対する理想像であり、目標に向けてどのような経験やスキルが必要になるのかを洗い出して時系列でリスト化します。

それらを踏まえ、キャリアプランで行動計画を立てたゴールが後述する「キャリアビジョン」へとつながります。

ここで、キャリアプランは前述したキャリアパスと似ているように感じる方もいるかもしれません。

キャリアパスとは特定の企業におけるものですが、キャリアプランはそれらに留まらずに計画できることが特徴です。

キャリアビジョン

キャリアビジョンとは、仕事や人生における理想の将来像のことです。

「将来こうなりたい」という理想を持っている方も多いのではないでしょうか。

例えば、「大ヒット商品を世に出す」や「世界に通用する営業マンになる」、「定年までこの企業で働き続ける」など、さまざまなキャリアビジョンがあります。

理想はあくまでも理想であるため、実現できる可能性や確率といった現実性は一旦考えず、自分がどうなりたいかだけを考えた際に見えてくるのがキャリアビジョンです。

キャリアデザイン

キャリアデザインとは、自分が思い描いた将来像の実現に向けてキャリアプランを立てることです。

一つ注意したいのが、キャリアデザインはあくまでも自主的に行うということです。

自分で考えたキャリアビジョンを叶えるためにキャリアプランを設計しますが、その際に誰かに押し付けられたり流されたりするのではなく、自分の意志で選択するのがキャリアデザインです。

その過程で第三者に相談してアドバイスをもらうこともあるかもしれませんが、それも自分の意志であり、最終的に決めるのは自分自身です。

転職市場で評価されるキャリアとは

転職市場では、キャリアを重視した人選が行われることが非常に多くあります。

しかし、どのようなキャリアが評価されるのかが今ひとつわからず、アピール方法に悩む方も少なくありません。

ここでは、転職市場でキャリアとして評価されるのはどのような内容なのか、3つの例をご紹介します。

  • スキル・資格・技術
  • 在職した企業と勤続年数
  • 人間性

転職市場においては、上記以外にもさまざまなキャリアが評価される可能性があります。

まずは、この3つをどれだけ効率的にアピールできるかが成功の秘訣です。

スキル・資格・技術

転職市場では、スキルや資格、技術といったものがキャリアとして評価されやすい傾向にあります。

それは、これらのキャリアを保有している人材は企業にとって大きなプラスになるからです。

スキルや技術があれば、企業は一から教育をしなくて済むだけでなく、これまでなかった発想を生み出してくれる可能性が期待できます。

また、資格は知識や技術の証明となり、個人の勉強の成果や仕事への意識の表れとして評価されることも多いです。スキルのために受講したセミナーや研修なども経験として評価されます。

ただし、単純にスキル資格などを持っていれば良いというわけではなく、それらを活かす方法を考えなければなりません。

今後どのように活かせるのか、入社後にどのように活躍できるのかといった具体的なイメージがあることが大切です。

在職した企業と勤続年数

転職市場において、在職した企業や勤続年数もキャリアとして評価されるポイントの一つです。

転職の選考では企業に履歴書や職務経歴書を提出しますが、ここに書かれている職歴はその人の仕事におけるキャリアを表すものです。

「どのような企業に何年勤めていたか」「何回転職しているのか」「どういった職種や業務を経験しているのか」といったことが職務経歴書からわかります。

また、在職した企業や年数によって、どの人がどのような経験を積んだのかといったことも読み取ることができます。

人間性

企業は、転職希望者の人間性も評価のポイントとしてチェックしています。

仕事における知識や技術、経験などはとても大切なことですが、「社風に合う人材か」や「経営理念やビジョンに共感できる人材か」といった点も重視されます。

転職市場において評価されるのは、仕事ができる・できない、経験やスキルの有無だけではないということです。

これは入社後のミスマッチを防ぐためでもあり、企業に共感できる人材と共に歩んでいきたいという考えがあるためといえます。

人間性も含めて、これまで積み重ねてきたものが全てキャリアです。

仕事を通して身につけたスキルや経験以外にも、人となりを表す価値観や生き方などもアピールポイントとなることを意識しましょう。

より良いキャリアを積むためのポイント

キャリアというのは、継続的に積み重ねていくものです。

将来のなりたい自分に近づくために、より良いキャリアを積みたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ここでは、より良いキャリアを積むためのポイントを4つご紹介します。

ポイントを理解し、なりたい自分に近づけるようにしましょう。

  1. 「キャリアプラン」を立てる
  2. 自分自身のことをよく知る
  3. 「今できること」を起点に考える
  4. 年代ごとの理想的なキャリアの基準を知る

一つずつ、詳しく解説していきます。

1.「キャリアプラン」を立てる

より良いキャリアを積むための第一歩として、キャリアプランを立てることをおすすめします。

前述したように、将来なりたい自分の理想像に向けて何をするかという行動計画がキャリアプランです。

キャリアプランを立てる過程で、どのような経験やスキル、知識などが必要なのかを把握でき、その行動計画を実行していくことでより良いキャリアを積めるようになります。

どのようなキャリアを積むべきか迷ったら、まずはキャリアビジョンを思い描いてみましょう。

また、キャリアプランの立て方がわからない、難しいと感じる場合は、キャリアカウンセリングを活用するのも一つの手です。

2.自分自身のことをよく知る

自分自身をよく知ることも、より良いキャリアを積むために必要なポイントです。

転職の選考で説得力のある自己PRをするためには、自己分析をして自分を知らなければなりません。

自分がどのような価値観を持ち、仕事において何を重視したいのかを見つめ直してみましょう。

仕事で成し遂げたいことや企業に求めることは人それぞれであり、自分自身が考える優先順位によってどのようなキャリアを積んでいくのかも異なります。

そのため、自分自身のことをよく知るということが非常に大切といえます。

もし、自分ではなかなか気づけないという場合は、第三者に意見を求めるのも良いでしょう。

他者評価によって自分への理解を深められることも多くあります。

3.「今できること」を起点に考える

やりたいことが見つからず、キャリアプランを立てられないという方もいるのではないでしょうか。

今はやりたいことがないとしてもキャリアプランを立てることは可能です。

まずは、「今できること」は何かを考えてみましょう。

就職・転職において、仕事選びをする際に「Will:成し遂げたいこと」だけでなく、「Can:できること」や「Must:やるべきこと」を起点に考えるという方法があります。

やりたいことがない場合は、「できること」として得意分野や資格、これまでの経験を活かせるキャリアを考えてみましょう。

経験やスキルを活かした仕事を使命(やるべきこと)として目標に掲げる、という考え方で今後のキャリアが見えてくることもあります。

4.年代ごとの理想的なキャリアの基準を知る

年齢ごとに、理想的なキャリアの基準があることも理解しておくことも大切です。

働きはじめた20代とベテラン世代とでは積み重ねた経験に差があり、年代によって基準にすべきものが異なってきます。

より良いキャリアを積むためにも、20代・30代・40代の理想的なキャリアの基準をチェックしていきましょう。

20代

学生から社会人に切り替わる20代では、基本的なビジネスマナーやポテンシャル、仕事に対する熱意が必要とされます。

働きはじめたばかりの時点で、まだキャリアについて考えられないという方もいるかもしれません。

しかし、キャリアとは継続したものであり、20代から意識しておくことが大切です。

最初に身につけられるスキルがビジネスマナーです。挨拶や身だしなみ、電話対応など、基本的なマナーをしっかりと身につけておきましょう。

また、第二新卒といった20代での転職も増えているなかで、20代ならではの熱意やポテンシャルが評価されるケースも珍しくありません。

未経験転職の可能性がある20代でさまざまなことにチャレンジし、多様なキャリアを積むのも良いでしょう。

30代

30代では、経験や即戦力が期待されるようになり、仕事で期待されたり責任のある仕事を任されたりすることが増えてきます。

また、企業の方針や理念を理解し、対応する力も必要です。

30代で転職する場合は、20代から30代にかけての経験やスキルの棚卸しをすることが大切です。

社会人経験を積んできた30代だからこそ、自分のスキルや経験をどのように今後活かすのかをアピールすることも求められます。

また、30代になると結婚や出産といったライフイベントを経験する方が増えてきます。

男女問わず、結婚や出産は何を優先するか考えるきっかけになることが多く、優先順位によってキャリアプランの立て方も変わってくるでしょう。

40代

中堅からベテランとして活躍する40代は、仕事のうえで即戦力や管理能力が求められる存在です。

教育やマネジメントの経験があれば、キャリアとして十分アピールできます。

転職活動をする場合は、プロジェクトの管理経験があればプラスの評価になるでしょう。

また、40代は管理職か専門性を磨くかといったところで迷う方も一定数います。

どちらに進むにしてもキャリアビジョンを持ち、キャリアプランを立てることが大切です。

40代はまだまだ成長できる年代であり、50代に向けてどのように成長したいのか、どういったキャリアを形成したいのかを見極めると良いでしょう。

キャリアの悩みはキャリアアドバイザーに相談しよう

ここまでキャリアについて解説してきましたが、それでもキャリアについて不安なことや転職の悩みがある場合は、キャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。

転職エージェントに登録をすることで、キャリアアドバイザーに相談をすることができます。

自分が思い描くキャリアを積むために転職を考えるのであれば、キャリアのプロであるキャリアアドバイザーは非常に心強い味方です。

キャリアプランの立て方や思い描く理想像を実現するために必要なことなど、さまざまなアドバイスを受けることができます。

まとめ

キャリアとはどのようなものなのか、キャリアに関連する用語からキャリアを積むためのポイントなどを詳しくご紹介しました。

キャリアは積み重ねていくものであり、これまで経験したことや身につけたスキルなど、全ての要素が含まれます。

なりたい自分や成し遂げたいことを実現するためにも、キャリアアップやキャリアチェンジとして転職するのも一つの手です。

ただし、転職の選考ではこれまで積んできたキャリアはしっかりとチェックされています。

スキルや資格、技術だけでなく、これまで勤めた企業や人間性など、多くの要素が転職で評価されるキャリアです。

より良いキャリアを積むためにも、しっかりとキャリアプランを立てることが大切といえます。

転職やキャリアプランの悩みは、キャリアアドバイザーに相談しながら解決していくと良いでしょう。

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